白米も美味しい!料理上手な漫画家が驚いた「防災パッククッキング」の上級技
美味しい料理は人を笑顔にする。 とくに、水やガスが止まってしまった被災地で、温かく美味しいご飯を食べることができたら、ホッとすることだろう。 【写真】パッククッキングを美味しく作るには?教わったコツを連続写真で見る 元旦に起こった能登半島地震はいまもなお、まだその影響が続く。 一刻も早く安心してすべての人が暮らせるようになることを祈りながら、自分事として防災のことを考えなければなならないと感じる人も多いのではないだろうか。 地域の防災委員となったのをきっかけに、「防災士」になる勉強をしようと思ったのが、漫画家で小説家の折原みとさんだ。 この所、各地で大きな地震が頻発しているのにも、不安を感じるという折原さんは、まずは「ベテラン防災士」に、防災のノウハウを学ぶことに! いつ、どこで何が起こってもおかしくない日本列島。普段からの災害への備えは必要だ。 折原さんがベテラン防災士にきいた「防災のススメ」第1回は、普段からできる「備え」についてお届けした。防災トイレも使ってみて、「防災用品」を購入するときの注意点まで。 第2回は、災害時の「食」について。 実際に作ってみて学んだ、「より美味しく安全な調理」のポイントとは?
耐熱性のポリ袋で
みなさんは、「パッククッキング」をご存知だろうか? 耐熱性のポリ袋に食材を入れて、湯煎する調理法のことだ。 災害時にライフラインが途絶えると、水道、ガス、電気が使えなくなる。そんな時、この調理法なら、少ない水と、カセットコンロと鍋だけで、一度に何品もの料理を作ることができるのだ。 能登半島地震の時には、「アイラップクッキング」としてSNSで話題になったが、「アイラップ」は商品名。「強化ポリエチレン」「高密度ポリエチレン」と表示のある耐熱温度が130度のポリ袋なら、使用することができる。 今年の1月、地域の防災委員になった私は防災訓練で、早速「パッククッキング」を実践してみた。 が、料理の出来は、今ひとつ……。 ひと口に「パッククッキング」といっても、どうやら、おいしく作るには「コツ」があるらしい。 いくら非常時のごはんとはいえ、おいしいにこしたこはない。 いや。不安で不自由な思いをしている時だからこそ、おいしいごはんを食べて元気を出したいのだ! 今回は、ベテラン防災士のレクチャーを受けて、「防災ごはん」を研究してみた。