日本で「年収500万円」は高収入? 年収の平均・中央値をもとに「割合」も解説
「年収500万円」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょうか。「平均年収より高く、高収入だ」と感じる人もいれば、「さほど高収入ではないのでは?」と感じる人もいるでしょう。 一般的には、周りに自分の年収を話すことはしないため、自分の年収が周りと比べて高いのか、低いのか、よく知らないという人も多いのではないでしょうか。 本記事では年収500万円超の人がどのくらいいるのかを見ていきます。国税庁の「民間給与実態統計調査」をもとに、給与階級別の割合を紹介します。 ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる?
年収500万円超は全体の約33.5%
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は458万円です。つまり年収500万円超の人は、「平均年収以上の給与」を得ていることがわかります。 また図表1は、同調査をもとに給与階級別分布を示したものです。
■図表1 国税庁 令和4年分 民間給与実態統計調査より筆者作成 図表1を参考にすると、年収500万円超の人は全体の約33.5%という結果でした。約3人に1人しか年収500万円超の人はいないという結果であるため、「比較的高収入」ということができるでしょう。
年収アップには副業や転職活動を
現在勤めている会社の年収水準がよく、今後の昇進・昇給が望める場合には無理に行動する必要はありませんが、年収水準をより高めたいという人は、副業や転職活動が有効です。 副業であれば、仕事終わりや土日の時間を利用して年収を上げることができます。また、自分の趣味を仕事にすることもできます。加えて、チャレンジしてみたかった職務に、「本業の収入がある」という安心感を持った上で取り組めるはずです。 また、転職活動は、活動自体は勤めている会社に伝える必要はなく、転職サイトなどに登録し、スカウトを待ったり、自ら求人を探したりと状況に合わせて利用できます。「興味のある会社が見つかればエントリーしてみよう」という気持ちで、あまり重く考えずに取り組んでみてください。