家の中にモノがあふれている人は「自己決定力」が弱い!? 「捨てるモノ」は「成果物」と考えよう!
とにかく、あれこれ考える前に片づけのハードルが低いものから始めていって、自分の力でモノを選別し、いらないモノを家から出していきましょう。 「捨てる」と思うとハードルが上がってしまいますが、いらないモノを選別できたら、それは「成果物」と考えましょう。そして「自己決定」した自分をほめてあげましょう。 モノによっては人に譲ったり寄付に出したりすることもできます。受講生さんの中にはいらなくなったモノをせっせとフリマやメルカリに出して、ちょっとしたお小遣い稼ぎにしている強者もいらっしゃいました。 今は使っていないけれど、手放すのはどうしても迷うモノもありますよね。その場合、「保留ボックス」を設けて一旦よけておくことをおすすめします。なぜなら悩んでしまうと片づけの手が止まってしまうからです。判断に迷うモノは「保留ボックス」に入れて保管してもよいルールにすると悩む時間がなくなり、片づけのスピードがアップします。また、悩むのは必要ないモノであることが多く、次に「保留ボックス」の中身を見直したときに手放せることがほとんどなのです。 私は、モノの命は使ってこそあると思っています。「いつか使うだろう」と思って取っておいても、実際は使っていなかったり、役に立つ場面がないとしたら、そのモノには命が入っていないも同然。そしてモノには命があるから、いつかは壊れたり、破れたり、割れたりしても、もうそれは仕方がないのです。 もちろん、災害などの「いつか」に備えておくことは必要です。しかし、いつかに備えて今の生活を犠牲にするのは本末転倒ですよね。いつかいつかと考えるよりも、今現在気持ちよく過ごせることに視点を変えてみましょう。 ※西崎彩智著『人生が変わる片づけの習慣 片づけられなかった36人のビフォーアフター』より抜粋
西崎彩智