カルロス・サインツJr.、シーズン終了直後のアブダビテストでウイリアムズのF1マシンを初ドライブへ。チームが声明
ウイリアムズは、2024年シーズン終了直後にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行なわれるテストで、来季から加入する予定のカルロス・サインツJr.(現フェラーリ)を走らせることを発表した。 【動画】アイルトン・セナの”愛機”マクラーレン・ホンダMP4/5Bがインテルラゴスを駆ける。ドライバーはハミルトン フェラーリには2025年から現メルセデスのルイス・ハミルトンが加入することになった。その余波を受けてフェラーリのシートを失うことになったサインツJr.は、アレクサンダー・アルボンのチームメイトとして、ウイリアムズに移籍することになっている。 サインツJr.も、そしてハミルトンも、現在の所属チームとの契約が年末まで残っているため、シーズン終了直後のアブダビテストで別チームのマシンを走らせる場合には、現在の所属チームの許可を取り付ける必要がある。 ハミルトンに関しては、アブダビGP後にもメルセデスのプロモーションをこなさなければならない契約が残っているため、アブダビでフェラーリのマシンを走らせるのは不可能だと見られている。一方でサインツJr.は、ウイリアムズを走らせる許可を得ることができたようだ。 ウイリアムズは15日(金)に、次のような声明を発表した。 「カルロス・サインツがアブダビでのシーズン終了後のテストでチームに加わり、2025年シーズンに向けた準備の第一歩を踏み出すことを本日発表でき、嬉しく思う」 「この早期の機会により、カルロスとウイリアムズの両者が関係を築き始めることができるだろう」 「テストセッションはカルロスにとって、新しいチームの環境に溶け込む貴重な機会となり、彼は初めてFW46をドライブすることになる」 「カルロスは2025年にアレックス・アルボンと共にウイリアムズでドライブし、グリッド上で最も強力なドライバーラインアップのひとつを形成することになる」 アブダビテストでは、各チームとも2台のマシンを走らせることができる。そのうち1台は、レギュラードライバーもしくは新規に契約した経験のあるドライバーが乗ることになっている。しかしもう1台は、F1決勝に3戦以上出ていないなどの条件を満たした、ルーキーレベルのドライバーを走らせなければならない。 今シーズン途中でデビューし、印象的な活躍を見せているフランコ・コラピントは、すでにルーキードライバーとしての条件を満たせないため、ウイリアムズがもう1台のマシンに誰を乗せるのかは未定だ。 ちなみに今季でハースを去り、来季からザウバーに移籍するニコ・ヒュルケンベルグも、このテストでザウバーのマシンを走らせると見られている。またレッドブルは、現RBの角田裕毅をこのテストで起用すると言われている。
Alex Kalinauckas