GCでもCCでもない「リゾート」だから開けた新境地 ~太平洋クラブ軽井沢リゾート
各業種のプロが融合 10年間で築いたイノベーション
前職はホテル支配人として勤め、10年前に大プロジェクトが発起するタイミングで、ホテル支配人として同社に入社した前田支配人。前職ではM&Aを展開するホテルグループに属し、買収するたびに新天地で売り上げを伸ばしてきた。ホテルマンのプロとして経験を積んだからこそ、ゴルフ場のプロのみだった同コースで手腕を振るった。 魚介類を直送してもらっている知多半島の仲介業者は、前田支配人の前職の縁故。メインとなるワインを売るために一流のソムリエも呼び寄せた。今では年間3500本ものボトルが開けられ、高原ワインで有名な軽井沢の中でもその売り上げ数は突出しているという。その後も仲間が仲間を呼び、各業種のプロパー同士が融合。プロフェッショナルの集団が形成された。
「私ひとりでは何も生み出せなかった。プロ意識を持った一人ひとりが集まったからこそ、イノベーションが生まれた。従業員には本当に感謝しています」。10年で築き上げた大改革。ゆったりと瀟洒(しょうしゃ)で落ち着いた雰囲気は、1~2年ではつくり得ない。プロたちが結集して改修したからこその境地。そんなリゾートコースは来年、記念すべき50周年を迎える。