【F1】ペレス続投の判断が「不可解」で“その場しのぎ”だったと海外メディアが痛烈批判「セカンドドライバーの問題を解決しなくても済むと考えていた」
F1レッドブルは現地12月18日、2021年シーズンから4年間チームを支えてきたセルジオ・ペレスの離脱を発表した。この一報を受けて、専門メディア『The Race』はシーズン中のチームの決断に改めて疑問を呈した。 【画像】「Honda Racing 2024 Season Finale」のトークショーに登場して駆け付けたファンを魅了した角田裕毅を特集! レッドブルは今季中盤戦からマシンの戦闘力不足に悩まされ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が辛うじて4年連続ドライバーズチャンピオンに輝いた一方で、ペレスが同8位に沈み、コンストラクターズランキングではマクラーレンとフェラーリの後塵を拝した。この結果について、同メディアは「ペレスの衰えは劇的なもので、その責任はペレスにある。しかし、レッドブルもまた本来の実力以上のものを求めた責任を負わなければならない」と指摘した。 同メディアは2021年にチームに加入した時点でのペレスは「経験豊富で、精神的に頑丈で、証明すべきものを持っていて、卓越した商業的な価値を持って加入した。また、フェルスタッペンと並んで大きな問題になることはなかった」とし、フェルスタッペンの初タイトルにも大きく貢献したと当時のチームの判断を擁護した。 一方で、2022年シーズンは、最初の8戦で1度の優勝を含む5回のポディウム獲得を達成したのち、続く第9戦カナダGPからの8戦で表彰台わずか2回、リタイア2回と急失速。レッドブルが22戦中21勝を挙げた23年シーズンでも、第6戦モナコGPから第20戦サンパウロGPまでの15戦で表彰台わずか4回と、中盤戦以降に苦戦する傾向があったと紹介した。 今季も第7戦エミリアロマーニャGPで8位、モナコGPで予選16番手からクラッシュでリタイアと低迷の兆しが見え始めていたペレス。しかしレッドブルは直後の6月に延長契約を発表した。この動きを同メディアは「不可解だった」とし、「レッドブルは自らの傲慢さを露呈してしまった。ペレスがもう少し長く働いてくれれば十分だと考え、セカンドドライバーの問題を適切に解決しなくても済むと考えていたのだ」と痛烈に批判した。実際にマシンが相対的に戦闘力が急低下したこともあり、ペレスは契約延長以降、二桁ポイント0回とより深刻な状況に陥った。 加えて「フェルスタッペンがいる間は(理想的なラインアップについての)模範解答は無いかもしれないが、それはペレスになることは決してなかった。ペレスは特定の時期に特定の問題に対する解決策だった。しかしレッドブルがペレスに対して正しい解決策を選んだかどうかとは、全く別の問題だ」とレッドブルの判断が“その場しのぎ”のものだったと痛烈に批判した。 構成●THE DIGEST編集部