夏の高校野球兵庫大会、決勝は午前10時スタート 暑さ対策、午後1時から前倒し
兵庫県高校野球連盟は11日、今夏の第106回全国高校野球選手権兵庫大会の決勝について、7月28日の午前10時から開始すると発表した。近年定着していた午後1時台から早め、酷暑による選手の負担を和らげる。暑熱対策を理由に決勝のプレーボールを午前とするのは初めて。 【写真】高校野球の監督が部員に暴言「殺すぞ」 日本高野連によると、地方大会の決勝は、暑さがピークとなる正午~午後2時前後の開始を避ける傾向にある。兵庫を除く近畿2府3県でも、昨年までに午前10時スタートに順次変更していた。 兵庫県高野連は昨年に続いて開会式と試合の開幕日を分け、それぞれ6月30日、7月6日とすることも発表。県庁で会見した高橋滋理事長は「暑さが一番の課題。選手が(炎天下で)待機する時間を、できるだけ短くするようにした」と説明した。 高校野球界では近年、選手の健康面に配慮した取り組みが進む。ベンチ入りできる選手、記録員を増やし、試合の早期決着を図るため無死一、二塁で始めるタイブレーク制を延長十回から適用した。今月7日には、宮城県高野連が7月の地方大会で「熱中症特別警戒アラート」が発令された場合は試合を順延すると明らかにした。 8月7日開幕の甲子園大会では、序盤の一部日程で午前と夕方に分けて試合をする「2部制」を試行。決勝もこれまでより4時間早い午前10時開始となる。(初鹿野俊)