猛威振るう「インフルエンザ」岡山県内医療機関で病床ひっ迫の危機…県医師会が患者の受け入れ困難を訴え
岡山放送
インフルエンザが、全国各地で猛威を振るっています。岡山県の患者は過去10年で最も多くなり、県の医師会は1月9日、医療がひっ迫している現状を訴えました。 (岡山県医師会 松山正春会長) 「病床が空いていないので「応需」ができないという状況にある」 9日午後、岡山市で緊急の会見を開いた県の医師会。県によりますと、2024年12月23日からの1週間で、県内84の医療機関から報告があった患者は1ヵ所あたり63.76人と、前の週の2倍を超えました。これは過去10年で最も多かった2015年1月の59.21人を上回る数字です。 県は12月26日にインフルエンザ警報を発令し警戒を呼びかけていますが、年明けの学校再開などで感染はさらに拡大する見通しです。 県の医師会によりますと、医療機関で患者の受け入れが困難になってきています。患者を受け入れた割合を示す「応需率」は、12月23日からの1週間では62.62%でしたが、12月30日からの1週間では50.88%に低下しています。 県の医師会ではマスクの着用、手洗い、手や指の消毒など基本的な対策を徹底し、感染を広げないよう呼びかけています。
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