PFAS国連特別報告者招へい 宜野湾tちゅら水会の取り組み奏功
沖縄テレビ
基地周辺で高濃度で検出されているPFASの問題を巡って国連特別報告者のマルコス・オレリャーナさんが19日県内各地を視察しました。この中で面談したのが問題解決を訴えてきた宜野湾ちゅら水会です。 オレリャーナさんの沖縄訪問で国際社会に沖縄のPFASの現状が伝わることに大きな期待感を抱いています。18日から沖縄を訪れ県内のPFAS現状について視察したのは国連特別報告者のマルコス・オレリャーナさんです。 「メンソーレー!ミスターマルコス!」 普天間基地に近くPFASが高濃度で検出されている宜野湾市の湧き水喜友名泉を訪れました。宜野湾ちゅら水会 町田直美さん「夢が叶ったようでとても嬉しいですありがとうございます。」 マルコスさんを出迎えたのはPFAS問題の解決に取り組んできた宜野湾ちゅら水会のメンバーです。 町田直美さん「PFASは私たちの命の水を汚したという点で私たちがここでずっと住み続けたいという権利を子どもたちも含めて奪われたと思っています。」 PFASの問題が明るみになりちゅら水会は、汚染源の特定に向け基地内への立ち入り調査を県や沖縄防衛局に繰り返し要請。普天間基地に隣接する小学校の土壌を自ら調査し問題解決の道筋を見出そうと地道な活動を続けてきました。一方、2度も国連の会議でPFAS問題の解決を訴え、アメリカ軍基地のあるドイツの視察では、日本との対応に差があることを報告しました。 町田直美さん「健康のために措置を講じなければならない日本政府と米国は何もしていない。私たちは国連に対し、子どもたちの安全と権利を守るよう訴えます。」 オレリャーナさんの今回訪問はちゅら水会のこうした活動が実を結んだ形となり、基地内への立ち入り調査や県内に妊婦や乳児の血中濃度の調査を日本政府に働きかけてほしいと要請しました。 照屋正史さん「早急に汚染問題の解決に向けた日米協議を行い、協議の進捗状況については逐次説明責任を果たすよう働きかけてください。」 オレリャーナさんはメンバーの言葉に耳を傾け「国連で伝えたい」と応えました。 マルコス・オレリャーナさん「2025年には軍事活動と有害物質に関するテーマ別報告書を作成する予定でその中でPFAS汚染についても取り上げます。皆さんのご意見などを共有していただき心より感謝申し上げます。これらは非常に重要で皆さんの言葉を国連総会に届けるための大切な材料となります。」 町田直美さん「(オレリャーナ氏を)絶対に呼ぼうねって言い続けた私たちの言葉が本当になってこんな喜びはありません。」 県内でPFASの汚染が発覚しておよそ8年。市民の継続した取り組みが問題の解決に向けて希望を繋げました。オレリャーナさんは那覇市で開かれるシンポジウムに出席します。
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