盛岡市立図書館で盛岡と映画にまつわるブック展 文化の香りを蔵書で表現
盛岡市立図書館(盛岡市高松1)で現在、盛岡の街や映画にまつわる本を展示する「MORIOKA CINEMAS and BOOKS『まちと映画のブック展』」が開かれている。(盛岡経済新聞) 同展は、盛岡の暮らしの中から生まれた価値や魅力の普及啓発などに取り組む「盛岡ブランド市民推進委員会」との連携企画。同委員会では盛岡にゆかりのある映画や本などを活用したシティープロモーション事業に取り組み、昨年から「MORIOKA CINEMAS and BOOKS」と題したイベントを開催している。 これまでは盛岡市の関係人口交流拠点「盛岡という星で BASE STATION」を会場に、映画と本にまつわる展示のほか、トークショーや映画の上映会といったイベントを行っていた。「より多くの人の目に留まるイベントにしたい」という思いから、今年は本に関連する展示を市立図書館、映画の上映会を複合商業施設「monaka」で行う。 市立図書館は4月にリニューアル開館し、以前よりも展示スペースが増加。もともと盛岡に関連する本を多く所蔵していたこともあり、展示に協力することになったという。今回は盛岡の街や映画にまつわる本を70冊ほど展示する。 選書を担当した中平由佳子さんは「展示を紹介する文章に『文化の香り』というフレーズが使われていたのが、本を選ぶヒントになった」と話す。文章を考えたのは「MORIOKA CINEMAS and BOOKS」全体の運営を担当する「盛岡という星で BASE STATION運営協議会」のメンバー。「盛岡には映画好きや本好きが多いだけではなく、映画館通りがあり、さまざまな書店が点在することで文化的な土台をつくり、愛好家を育む街でもある」という考えを表現したという。 「文化の香り」を同館の蔵書で表現しようと、盛岡の歴史や文化にまつわる内容の本を中心に、盛岡出身者の著書や映画館通りなど街に関する本、岩手・盛岡の文芸に関する本、普段は書架に並ばない貴重な郷土資料などを選んだ。 中平さんは「盛岡は映画の街や本の街と表現されることも多いが、その周辺に関わる文化もとても豊かだと感じている。盛岡に漂う文化の香りを少しでも感じてもらえれば」と話す。 開館時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は17時まで)。月曜、12月29日~1月3日休館。来年1月11日まで。12月13日からは内容を一部変更する。
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