【専門家・体験談】「手がつけられない」「しんどい」…子どもの癇癪(かんしゃく)、どうすればいい? つらいときの対処法も
癇癪を起こさないためには? 起こしたときはどうしたらいい?
癇癪は成長段階でよく見られるものとはいえ…。 あまりにたびたびだったり、手がつけられないほどの爆発力だったりすると、どう対応すればよいか困惑してしまうかもしれません。 適切なサポートにより、お子さま自身が少しずつ感情をコントロールできるようになり、やがて爆発せずに済むスキルを身につけられたら理想的です。 保護者のかたが日常でできるサポートをご紹介します。 【癇癪を収められたらほめる】 癇癪が収まったら、あるいは起こしそうになってもがまんできたら「泣き止んでえらいね」などと大いにほめましょう。 【怒りの爆発を逃がす方法を一緒に探す】 カッとなったときに数を数える、深呼吸をする、「大丈夫」などの落ち着ける言葉をつぶやくといった、クールダウンできる方法を一緒に考えて試してみましょう。
【注意をそらす】 お子さまが気になっているものから注意をそらしてみましょう。 たとえば何かのおもちゃにこだわっていたら、興味を持ちそうな別のおもちゃや遊びのほうに誘導してみましょう。 【お子さまの気持ちを代弁する】 自分の気持ちがうまく言葉にできないと、その不快感が癇癪につながることがあります。 そのため「悔しかったね」「これが嫌だったんだね」など、感情を表す言葉を使って代弁してあげることも大切です。 その経験を重ねることによって、癇癪を起こさずに自分の気持ちを言葉で伝えられるようになっていきます。 言葉や身ぶりで要求を伝えることが苦手なお子さまには、絵カードやアプリなどの支援ツールを使って、気持ちを伝えられる環境を整えてあげましょう。
【別の場所に移動してクールダウン】 お子さまが癇癪を起こしたら、静かで安全な場所に移動してクールダウンさせましょう。 【安易に欲求を満たさない】 落ち着かせるためにおもちゃを買うなど、お子さまの欲求をかなえてしまうと「癇癪を起こせば思い通りにできる」というメッセージを伝えてしまうことになるので要注意。 そのため、まずは注意をそらす、クールダウンさせるなどの方法を試しましょう。 少し譲ってあげても大丈夫な範囲は、慎重に見極めていきましょう。