【万博】「工期を少し伸ばして欲しい・・・」参加予定国との会議始まる 開幕に間に合うのか
来年の大阪・関西万博に参加予定の国や地域が集まる国際会議が、奈良市で始まりました。万博協会はこの会議を機に、海外パビリオンの建設を加速させたい考えです。 「国際参加者会議」は、万博に出展予定の国と地域の担当者を対象にした協議の場で、万博協会はパビリオンの内装業者を紹介するほか、会期中、日本に滞在する外国人スタッフの生活支援などに関する相談窓口も開いています。 万博をめぐっては、建設業界の人手不足などで海外パビリオンの建設遅れが指摘され、参加国が独自に建設する「タイプA」のパビリオンを希望する51ヵ国のうち、11ヵ国は施工業者が決まっていません。 万博協会の石毛事務総長は開幕後の工事を認めない、との考えですが、参加国の一部からは「工期を少し延ばしてほしい」など、懸念の声も上がっています。
すでに10ヵ国程度が断念 前売りチケットの売上は目標の2割程度
建設の遅れが指摘されている海外パビリオンですが、開幕に間に合うのかー 海外パビリオンのうち「万博の華」と称される独自パビリオンについては元々およそ60か国が出展予定でしたが、すでに10か国程度が断念し、また、11か国がいまもなお建設業者を決められていません。関係者らは「すでにデッドラインは過ぎた」「今から建設を始めても到底間に合わない」と話しています。 万博協会は今月中にも各国のパビリオン出展の意向を取りまとめる方針ですが、全体的な規模の縮小感は否めません。建設遅れのほかに、予算の増額、メタンガスの爆発事故など課題が多い万博。機運はなかなか高まっていないとみられ、去年11月に販売を開始した前売りチケットの売上は目標の2割程度と伸び悩んでいます。 一方、秋には一部パビリオンの入場予約が始まるため、企業や参加国のパビリオンの「中身」が続々と発表される可能性が高いです。関係者らは、秋に重点を置いて、盛り上がりをつくりたいとしています。