<小芝風花>コメディー作で評価も「面白いのは周り」の認識 それでもうれしかった監督の「変わりましたね」
NHKの人気コント番組「LIFE!」スタッフが手がけるコメディードラマ「事件は、その周りで起きている」の新作で主演を務める小芝風花さん。今回も、事件の周辺で起こる刑事たちのトラブルを描いていて、小芝さんは再び、人に頼るのが苦手な刑事・真野一花を演じる。同局の「トクサツガガガ」(2019年)をはじめ、コメディー色の強い作品でメインキャストを務め、“コメディエンヌ”としても評価を得てきた小芝さんは「そう言っていただけてうれしいのですが、私の中では『面白いのは周りの人たち』という認識です」と本音を明かす。そんな小芝さんのコメディー作への思いを聞いた。(前後編インタビューの後編) 【写真特集】瞳の美しさにドキッ! 27歳になった小芝風花のパンツスタイル すらり全身ショットも!!
◇大きかった「波よ聞いてくれ」のミナレ役
ドラマは、刑事ものながら事件を一切解決せず、事件の周辺で起こる刑事たちのトラブルにスポットを当てたコメディー作。1話15分で、前作は2022年8月に放送された。
当時のインタビューで、「監督にも『リズム感はすごくいい』と褒めていただけました」と前置きしつつ、「この作品自体、テンポが速くて、会話でポンポンポンって進んでいくのですが、そのリズムの良さを、間を取ってみたりして、時には崩すことができるようになると、もっといいかもねって言葉をいただきました」と語っていた小芝さん。
いわば“笑いのプロ”である「LIFE!」チームとのタッグで見つけた「大きな課題」だったわけだが、新作の撮影では、同じ監督から「芝居が変わりましたね」と言われたことが「すごくうれしかったです」と話す。
前作から今作までの2年の間にも多くの作品に出演し、経験を積んできた小芝さんだが、その中でも見逃せないのが、2023年4月期の主演ドラマ「波よ聞いてくれ」(テレビ朝日系)だ。金髪がトレードマークの“超絶やさぐれ女”のミナレに扮(ふん)し、キレのあるマシンガントークを繰り広げる姿が話題になった。
「監督が『変わった』と言ってくださったのって、あの役がすごく大きいと自分でも思っていて。それまで振り回される役ばかりだったのが、ああいう台風の目みたいな、振り回す役を経験できて。『事件は、その周りで起きている』の真野を演じる上で、ミナレの何かを引っ張って来ようとか、意識したわけではないのですが、ちょっとした間だとか、監督には変わったように見えたみたいで。『波よ聞いてくれ』を経て、台本の読み方や、自分がこういうふうにしたら面白いかなっていうなんとなくのニュアンスがもしかしたら変わったのかなと思いますし、課題をくれた監督が、同じ作品、同じ役で見たときに『変わった』と思ってくださったことが、何よりの成長の証かなって」