<小芝風花>コメディー作で評価も「面白いのは周り」の認識 それでもうれしかった監督の「変わりましたね」
◇“原点”は5年前の連ドラ初主演作「トクサツガガガ」
コメディーをやるときに気をつけていることは「笑わそうとしない」ことだという小芝さん。
「与えられた役を真っすぐていねいに演じれば、自然と面白くなるというか。特に真野という役は性格的にも真っすぐで、自分の中に真っすぐすぎる正義があって、それが客観的に見たらおかしい、というのもありますし、だからといって、ほかの人と違う部分をやりすぎると、見ている人がさめちゃうっていうのもあるので」
加えて、「相手のせりふのどこにどう反応してリアクションするのか。普段の役より、怒りや悲しみ、喜びのセンサーを少し敏感にして受け取るようにはしています」と明かす小芝さんが、“原点”だと考えるのが、5年前の連ドラ初主演作「トクサツガガガ」だ。
隠れ特撮オタクの妄想から葛藤、興奮に奮闘ぶりまで体現し、一歩間違えれば見ている側が“寒く”感じてしまうようなキャラクターを、愛らしく演じてみせた人気作だ。
「あの作品で、コメディーっぽい役のイメージが付いたと思っていて。本当の一番最初のコメディー作は、19歳のときに出演した『マッサージ探偵ジョー』になるのですが。より多くの人に知ってもらえたのは『トクサツガガガ』。ドラマは原作もので、文字が多いマンガだったのですが、吹き出しの横のちょっとした言葉とかも覚えておいて、使えるときに入れてみたり。原作ファンも楽しんでもらえるように頑張った作品が、現在にもつながっている。たどればそこが原点というか。だから、あのときこだわってやってよかったなと思っています」
「事件は、その周りで起きている」シリーズ2は、9月30日~10月3日午後10時45分にNHK総合で放送。シリーズ1も9月23日午後11時15分、24~26日午後10時45分にNHK総合で再放送される。