空腹に負けて“失敗”を防ぐ「16時間断食」の強い味方、オメガ3脂肪酸が豊富に含まれる食品で小腹を満たす
まずは、カロリー計算をして食事の量を調整する方法。そして、特定の食品をたくさん食べたり、逆に、脂肪分や糖質を制限したりと、ふだんの食事にプラスあるいはマイナスする方法です。 しかし、最新の医学エビデンスに基づき、近年、「食べものの内容を制限する」ことよりも「食べない時間を増やす」ことに、より注目が集まっています。 Q.「16時間断食」以外の8時間は何を食べてもいいのですか? 何をどれだけ食べても構いません。ですが、せっかくなので、この機会にオートファジーを活性化するオメガ3脂肪酸が含まれる食品や、腸内環境をよくする発酵食品、筋肉を強くする良質なタンパク質が含まれるものを意識して、バランスのよい食事を心がけてみるのはいかがでしょうか。
Q.おやつもいくら食べてもいいのですか? 基本的には大丈夫です。我慢のしすぎは精神的にもよくありません。ただし、ダイエット目的の方や糖質過多が気になる方は、ほどほどの量にしておくほうが無難です。 ■空腹に耐えられないときの「強い味方」も Q.なぜ、ナッツは食べていいのですか? 本来、空腹の時間は一切食べないのが理想です。ですが、空腹が我慢できないときや、運動前など何かお腹に入れておきたいとき、薬を飲まなければならないときなどに、何も食べないわけにはいかないと思います。
そんなときに食べるとしたら、オートファジーを活性化するオメガ3脂肪酸が含まれているものを、という理由でナッツをおすすめしています。食べることで減退するオートファジーの働きを、オメガ3脂肪酸によって少し引き上げることができます。 空腹の16時間中に食べる場合は、200キロカロリー以下を目安にしてください。市販のナッツの小袋はたいてい200キロカロリー以下になっています。 Q.ナッツを食べると内臓が休まらないのでは?
おっしゃるとおりです。とはいえ、少量ならばそこまで影響はないと私は考えています。「16時間断食」を続けるうえで、プラスとマイナスを考えたときに、プラス面が大きければよしとする、というスタンスです。 ナッツにはオメガ3脂肪酸に加え、良質なタンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカルなどがバランスよく含まれています。 『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディスン』の研究では、「1週間に7回以上(1回当たり1オンス=約28グラム)、ナッツを食べる人は、全く食べない人と比較して、20%以上死亡率が減少する」というデータも発表されています。