「鬼の木村」のシンポ開催 名柔道家の生涯たどる
「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」とうたわれた名柔道家の木村政彦(1917~93年)の生涯をたどるシンポジウムが19日、母校の拓大(東京都文京区)で開催された。 戦前から戦後にかけて圧倒的な強さで日本一に輝き「鬼の木村」とも呼ばれた。プロレスに転身し、力道山との一戦は語り草だ。「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」を著した作家の増田俊也さんが基調講演で登壇。戦後、木村がプロとして海外を回ったことに触れ「強さを見せつけ、まいたその種が(成長し)海外から返ってきたと思う」と話した。 9月には郷里の熊本市に「木村政彦記念館」がオープンした。