他の生徒の保護者と友達になるべきですか?
他の生徒の保護者と友達になるべき?
保育園や幼稚園、学校は保護者にとって友人を見つける機会でもあるが、他の保護者との関係はそう簡単ではない。ちょうどいい関係を見つけるには? リース・ウィザースプーンが製作総指揮も務める米TVドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』ではカルフォルニアのちょっとハイソな学校が、ある悲劇の現場となる。学校の休み時間に起きた出来事、保護者の集まり、それらが暴走し母親同士が対立する事態に......そして最終的には、思っていたよりもずっと共通点があることに皆が気づく。 アメリカでもヨーロッパでも人気を集めたこのドラマは、子どもと日常を過ごしている視聴者の共感を集めた。保護者同士の交流は、職場の同僚、ご近所や広い意味での親戚付き合い同様、避けては通れない社交の一つだ。同時に、保育園から高校卒業まで続く子育てのきわめて実態がつかみにくい部分でもある。毒にもなり得るし、素晴らしくもあり得る。多くの人にとって、子どもの学校は多様な人々が寄り集まった大鍋だ。そこに大人になってからの友人関係を見つけ出すことができる。でも、もし気の合う人が自然発生的に見つからない場合、無理をするべきなのか? これらの関係は競争、拒絶、暴力の場でもあり得るし、同時に理解やサポート、喜びの場でもあり得ると、臨床心理士でファミリーセラピストのマルト・バラコ=デ=ピントさんは説明する。
よりどころ
赤ちゃんが二人の生活に入ってくる前、30代のマティルダとマリーの日常は映画を観たり、ディナーに出かけたり、友人と会ったり、とても充実したものだった。特に友人は多かった。しかし、仲間の中で初めて子どもを迎えたこのグルノーブル市の女性同士のカップルは、すぐに孤立した。「私たちの新しい制約を含む生活に、他の友人たちは適応できなかったわ」とマティルダは説明する。必然的に意識は保育園の保護者に向かった。「最初は他に選択肢がなかったからだけど、結局は同じ境遇の人たちといるのが心地良かったし、他の子どもとも遊ぶことができてよかったわ」とマリーも顧みる。「子どもに焦点を当てたこのような交友関係は多くの人にとってよりどころになり得ます。特に親になったばかりの若い保護者にとっては」とセラピストはコメントする。「似たような関心事や喜びの共有によって、同じ立場にいる者同士にしか湧かない安心感がもたらされます。そしてこの特殊なエネルギーはその後、元の友人関係に還元されることもあります。最初に親になった人は特別な立場を獲得することにもなるのです。」