写真展会場で公開収録に臨んだ松任谷由実(左)ら

　シンガー・ソングライターの松任谷由実（７０）がパーソナリティーを担当するニッポン放送「オールナイトニッポンＧＯＬＤ　ｓｕｐｐｏｒｔｅｄ　ｂｙ　ＭＩＲＡＲＴＨホールディングス」（１５日午後１０時）の公開収録がこのほど、東京・ＳｕｓＨｉ　Ｔｅｃｈ　Ｓｑｕａｒｅで開催中の「写真展　能登　２０２４０１０１―３１６ｄａｙｓ　ｌａｔｅｒ―」会場で行われた。 　写真展は今年元日に発生した能登半島地震による被災の現状を伝え、復興を応援するため写真家の佐藤健寿さんと石川県観光ブランドプロデューサーを長く務めるユーミンが協力し、石川県と東京都が連携して開催。今後、写真展は１２月２５日まで開催、その後、金沢、大阪に巡回する。 　収録は写真展への思いを込めたユーミンの朗読で始まった。ゲストとして登場した佐藤さんにユーミンは「今まで〝普通ではない風景〟を撮ってきていらっしゃるので、アクセスの悪い状態のところに行くフットワークもあるのでピッタリだと思った」と声がけの経緯を語った。 　ユーミンは雑誌の撮影で被災した珠洲のシンボルといわれる見附島を訪れたことがあり、鐘をついて波打ち際に行くと良縁に恵まれるということを女性スタッフが聞き、「ものすごい勢いで海まで走って行ったのを思い出します」と笑いを誘った。しかし、「そんなハッピーな思い出があるからこそ、（現状に）胸が締めつけられます」と涙ぐんだ。 　「能登に行ってはダメだと思っている人がいると思いますが、『今行ける能登』というサイトがあります。ぜひ見てください」とリスナーに呼びかけたユーミンはエンディングで「（写真展を）見てそれぞれが思う人生、今までの生き方、友だちのこと、世界のこと、何でも心に浮かんだことがあなたの視点をちょっとでも変えると思う。みんながちょっとでも変わると、この世界も変わるんじゃないかなと思っています」とメッセージを送り、収録を締めくくった。 　番組には地元・ＭＲＯ北陸放送の上坂典子パーソナリティーも出演した。