【ライブレポート】ビッケブランカもオーディエンスも仮装でハロウィンを満喫!『Knightclub』ツアー東京公演を開催
■「8周年目である今年、また新しく物事を始めて、みんなをワクワクさせ続けられるように、がんばろうと思います」(ビッケブランカ) 【画像】ビッケブランカ東京公演ライブ写真 19枚 10月31日、TOKYO DOME CITY HALLにて、ビッケブランカのツアー『VK Blanka Hall Tour 2024 - Knightclub -』の東京公演が行われた。9月4日リリースのニューアルバム『Knightclub』のリリースツアーで、愛知・北海道・大阪・東京・宮城・福岡を回るホール・ツアーの4本目である。 2023年から海外をひとりで回るツアーを頻繁に行うようになったビッケブランカにとって、国内をバンド編成で回るツアーは貴重な機会であることをファンがよく知っているせいもあってか、TOKYO DOME CITY HALLは満員。フロアから3階席までをびっしりと埋めた熱心なオーディエンスが、ビッケブランカのパフォーマンスを楽しんだ。 この日はハロウィン当日で、ビッケブランカ側はグッズで「HALLOWEEN FACE STICKER」を販売するなど、参加者の仮装を後押し。オーディエンスの多くが、さまざまな扮装で訪れた。 開演を告げるSEの中、バンドメンバーたちも、キョンシーやドラキュラの出で立ちで登場する。最後に現れたビッケブランカは、キツネの耳と尻尾を付け、片目に赤いコンタクトを装着。時々ステージ上に姿を見せるスタッフ(ローディ)も、アリスやショッカーの格好をしている、という念の入れようだった。 海外のツアーでのビッケブランカは、ステージ中央に、自身を囲むようにシンセやパッド等の機材を配置し、そこで演奏したり機材を操作したり、時々前に出てギターを弾いたりしながらライブを行っている。その形を取り入れて、ステージ中央の台の左右にシンセや機材を置き、その間に立ってパフォーマンスするのが、このツアーでの彼のフォーメーションになっている。 セットリストは、「Snake」「Never Run」「High Love」「Old Rivals [A Self-Cover of “Rivals!”]」など、ニューアルバム『Knightclub』からの楽曲が軸になっている。その定位置でパッドを叩きながら歌う、ハンドマイクでステージのあちこちに行く、フロントに出てギターを弾きまくる、ピアノ(キーボード)を弾き語りながら高らかに歌うなど、曲によってさまざまに表現を変えながら、オーディエンスを魅了し続けるビッケブランカ。 ビッケブランカとオーディエンスの掛け合いが続いた曲、ハンドクラップとタオル回しが客席に広がった曲、曲中盤でビッケブランカが客席のすべての方向に向かって丁寧に手を振り続けるあの曲、後半のブレイク部分でオーディエンスにリードボーカルをまかせ、大きなシンガロングが響いた曲、そして、ただ素でしゃべっているようにしか見えないのに、何かと爆笑をとるMC--ボーカリゼーションや演奏だけでなく、その瞬間その瞬間の表情や動きや立ちふるまいなどまで含めて、海外ツアーの経験によって、パフォーマーとしてあきらかにレベルアップしている、タフになっていることが、生で観ているとわかる。 自分はいろいろできるわけではない、曲を作ってライブを一所懸命やるぐらいしかできない、でもそれをずっとやり続ければ、レベルアップも、新しい景色を見ることも、新しいことを伝えることもできる、と思っている。8周年目である今年、また新しく物事を始めて、「次はこんなことをやるよ!」「こんな曲ができたよ!」と、みんなをワクワクさせ続けられるように、がんばろうと思います--。本編ラスト曲の前のMCで、ビッケブランカはそう宣言し、「今日はありがとうございました、ビッケブランカでした!」と、改めて感謝を伝えた。そして、「LOVE! LOVE! LOVE!LOVE!」と、愛も伝えた。 このツアーの残る日程はあと2本、11月23日宮城・トークネットホール仙台大ホールと、12月8日福岡国際会議場メインホール。そして12月27日には、東京・LINE CUBE SHIBUYAで『VK Blanka presents RAINBOW ROAD-號-』が控えている。その2日後の12月29日、インテックス大阪での、2024年で15周年を迎える『RADIO CRAZY』への出演が、ビッケブランカの、年内最後のステージになる。 TEXT BY 兵庫慎司 PHOTO BY 藤井 拓 リリース情報 2024.09.04 ON SALE ALBUM『Knightclub』
THE FIRST TIMES編集部