東京のうまい「年越しそば」ベスト4…《日枝神社・増上寺・大国魂神社・亀戸天神社》で味わう「究極の一杯」
年末、年始は何かと神社・仏閣に足を運ぶ時期。そして参拝を終えたら、おいしい蕎麦をぜひ!胃に心に、"おいしくて大満足"というご利益ももたらしてくれます。今回は日枝神社・増上寺・大国魂神社・亀戸天神社周辺の蕎麦店をご紹介します。 【写真】かき揚げサクサク、イカやエビはプリッと…神社の絶品そば
赤坂見附・日枝神社『そば沙伽藍』
蕎麦の産地はその時々で変わるが、8月末から始まる北海道雨竜産や12月頃から始まる福井県丸岡産がメイン。店主の平川さんは農家に足を運んで栽培状況を聞き、自分好みの水分量に調整してもらうなど希望を伝えることもあるという。 「石臼でざらざら感が残る粗さに挽くのですが、蕎麦の状態がわかっているとギリギリまで攻められるんです」。田舎をいただくと、しっかりと香りが立ち上がり、角が立っていてのど越しもいい。 そして、厚みのあるかき揚げはサクサクで、イカやエビはプリッとしてやわらかさもある。「蕎麦以外の料理も食材を吟味し、きちんと美味しいものを出したい」という細部にわたるこだわりが垣間見えた。
■山王さんの名で親しまれるパワースポット
創建約800年。将軍家の氏神、皇城の鎮として知られる。御祭神は大山咋神(おおやまくいのかみ)。近年は厄除け、商売繁盛、社運隆昌の神様としても信仰を集める。
大門・増上寺『嘉一』
東京都内に10店舗を構える蕎麦店「本陣房 本店」で20年修業し、暖簾分けで独立して20年。蕎麦の仕入れは、「本陣房」と同じ製粉業社を利用していて、北海道産を中心にその時々でおすすめの産地の蕎麦粉が届く。 打つときに粉を触った手の感触で水加減を調整し、茹でるときも固さを毎回確認することは怠らない。「口にすっとなじむ歯ざわりを大切にしながら、教わったことをきちんとやるだけです。」と店主の高塚和之さんは謙遜するが、常連客が多いのはずっと変わらない真摯な仕事ぶりが伝わるからだろう。 昼限定の蕎麦が付いた1000円前後のお得なお刺身御膳や丼も人気で、近隣の会社員たちでにぎわう。
■東京タワーの眼下に立つ徳川家の菩提寺
明徳4年(1393)に創建された浄土宗の七大本山のひとつ。ご本尊は阿弥陀如来。徳川将軍代々の墓処であり、家康ゆかりの秘仏「黒本尊」を祀るため勝運を招くと言われる。