「いつもより楽しんでテニスをしたい」車いすテニス・小田凱人 初のパラリンピックは「遠足に行く前のような感じに近い」
1か月後に迫ったパリパラリンピックに出場する車いすテニス・小田凱人選手(18)が22日、練習を公開し大会への思いを語りました。 【画像】懸命の表情でラケットを振り下ろす天皇杯・皇后杯で優勝した車いすテニス・小田凱人 今月行われたウィンブルドンでは準決勝で敗れ、この日から練習を再会した小田選手。「パラリンピックだからと、何かすることはない。いつも通り毎日練習していって、今のテニスをどれだけ強く、大きくできるかがここからの勝負」と、真剣なまなざしで約1時間汗を流しました。 初めて出場するパラリンピックへ向けて「今は徐々に実感が湧いてきている。選手村に入るし、他の競技の人との交流も生まれると思うので楽しみ」と語りました。 昨年、史上最年少(17歳)で全仏オープンを優勝すると、連覇がかかる今年の大会も見事制した小田選手。会場となったスタッド・ローラン・ギャロスはパリパラリンピックの会場にもなります。同じ会場で優勝を果たしたことで「今はすごい自信がありますし、そう信じてくれる人たちもきっと多くいるのかなと思う」と力強く語りました。
原点に戻り“どれだけ楽しく”テニスができるかが鍵になるという小田選手。「絶対勝つぞという感じではなく、遠足に行く前のような感じに近い。試合というよりも楽しみという感じが強い。そういう時の自分は一番強いと思うので、いつもよりもっと楽しんでテニスをしたい」と笑顔を見せました。