【休む=悪】じゃない!“疲労負債”を解決する「活力貯金」とは?
“活力貯金”の第一歩は「疲労」と「疲労感」の違いを知ることから
片野秀樹先生 “疲労負債”を減らすために、実際になにをやるべきかというお話の前に、まずは、「疲労」と「疲労感」の違いを理解してください。たとえば、100メートル走で勝った人は100万円の賞金が出て、負けた人は100万円支払うというルールがあったとします。このとき、100メートル走ることによる疲労は同じですが、精神的に影響を与える疲労感には大きな差があります。 子どもや動物は、疲労を感じると動けなくなり、“充電”します。しかし、大人は、使命感やプレッシャーで疲労にマスキングすることができるため、現在ある“充電”以上に動くことができるのです。ですが、疲労感はどんどん蓄積していきます。そうなると起こる危険な問題が疲労と疲労感の乖離です。そんな疲労をマスキングしがちな大人は、活動→疲労→休養だけでは“充電”が足りません。その不足分を補うために提唱しているのが、活力(活動能力)→活動→疲労→休養という「リジェネレーションサイクル」です。これは、いわば、活力の貯金を使って活動するという考えです。 イラスト/二階堂ちはる 取材・文/金子優子 構成/剱持百香 Edited by 剱持 百香
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