電動モトコンポ&電動EZ-9発見!? FELO「M壱」「FW-03」がまさに“新世代”のモビリティだった
筑波サーキットにて先日行われた“テイスト・オブ・ツクバ”は冷めやらぬ熱狂と盛況の中で幕を閉じた。そんなガソリン車たちによる熱いレースが繰り広げられる中、FELOブースにて2台のEVバイクを発見。去年のモーターサイクルショーで大きな話題をさらったEVバイク「M壱」(M1)と「FW-03」である。価格や機能などの詳細も含め、ご紹介していこうと思う。 【画像】FELO「M壱」「FW-03」をギャラリーで見る(27枚)
とにかくホンダの“アレ”に似ているM壱&FW-03
去年の発表以降、ホンダの「モトコンポ」「EZ-9」に“とにかく似ている”と巷を騒がせたM壱&FW-03。それもそのはず、FELO Technologyの創業者は元々上海ホンダの上席スタッフという経歴を持つ。 M壱は定格出力600W(最大出力1.20Kw)の原付一種クラス、FW-03は定格出力1000W(最大出力5.0Kw)を誇る原付二種クラスとそれぞれ住み分けされている。 実際にFW-03のプレスリリース時にFELOは「EZ-9にインスパイアされた」と表明しており、未来的なバイク“だった”EZ-9が本当の意味で未来のバイクとして帰ってきた、と言っても差し支えないだろう。 一方のM壱はあのモトコンポライクな作りとなっており、見た目やサイズ感はもちろん、ハンドルを折り畳めるコンパクトな仕様まで同じ。 正確にはモトコンポというよりも2011年にホンダが参考出品した電動版「モーターコンポ」や、2023年に発表された「モトコンパクト」に近いコンセプトだが、どちらにしても気軽に購入できる“モトコンポっぽい”バイクということに変わりはない。 M壱とFW-03に関しては別記事にて詳細が確認できる。詳しく知りたい人はこちらのチェックもオススメ。
“走るポータブル電源”M壱
まずは“電動モトコンポ”とも言えるM壱から見ていこう。出品されていたのは1台だけだが、サイドパネルのカラーリングが左右で異なっている。今回は右側にグリーン、左側にイエローのパネルが装着されているが、今後様々なデザインのパネルを展開していく予定だという。 驚きなのは、見慣れないカードキーシステムを導入しているところ。所定の場所にカードキーをかざせばワンプッシュでバイクが作動する仕組みで、近年のスマートキーシステムと従来のシリンダー式の中間を担うようなシステムだ。 車重は49.5kgと非常に軽量のため、ちょっと頑張ればこのように持ち上げることもできる。車へ積む際にも大きな負担とはならないだろう。 アウトドアや緊急時を考慮し、専用コネクターを使えば電源としても活躍。“走るポータブル電源”となり、どんな状況でもライフラインとして役立ってくれそうだ。 コンパクト、多機能ながら航続距離は45km(FELO Technologyラボが行ったNEDC作業条件における30km/hのテストデータ)とEVとしては十分な持続性を確保。価格は税込み43万7,800円となる。