サンロッカーズ渋谷、連勝逃す 「受け入れてはいけない結果」
Bリーグ・サンロッカーズ渋谷(以下、SR渋谷)が12月22日、滋賀レイクス(同、滋賀)と対戦したが88-90で競り負けた。(シブヤ経済新聞) 【写真】38分強出場し35得点など大車輪の活躍を見せたジョシュ・ホーキンソン選手 追う展開が続いたこの日。滋賀の外国籍選手がミスマッチを突いてくる攻撃を抑えきれず第1クオーター(Q)から15-27と大量失点する。守る選手を入れ替える守備で2メートルを超す選手と対峙したベンドラメ礼生選手は「ミスマッチを突いてくるのは分かっていたし、ダブルチームの準備もしていたがうまく誘い込めなかった。正面を向いて1対1をしてくるので、視野を保たれた状態でディフェンスするのは難しく、一つポイントだった。身長差の部分で気持ち良く打たれたし、(間合いを)詰めるとドライブしてきたのでうまくやられた」と振り返る。 第2Qはジョシュ・ホーキンソン選手がゴール下でのアタックや速攻、リバウンドで得点を重ねるなどしたが、点を取り合い36-49で前半を折り返す。後半序盤は、アンソニー・クレモンズ選手との連係プレーやミスマッチを生かした攻撃でホーキンソン選手が得点を重ね61-68と詰め寄る。 最終Qはホーキンソン選手の連続得点、クレモンズ選手の3ポイント(P)シュート、田中大貴選手の速攻からのレイアップなどで同点に追いつく。以降一進一退の攻防が続くなか、「とにかく勝ちたい一心だった。勝つために必要なプレーをしようとしていた」とクレモンズ選手がシュートブロックやボールを奪う好守を見せる。「平面でバスケをしてくる分には、正面に入れば何とか頑張ることができる」とベンドラメ選手も外国籍選手を止めた。直後の攻撃、3点を追う場面では「重要な1本を止めた。あの場面で唯一できることはアタックすることだけで、自分の中で打てると思った」とクレモンズ選手が早いタイミングで3Pシュートを決めた。しかし、残り約10秒からの守備で、チームファウルがたまっていなかったにもかかわらず「チャンスを逃してしまった」とファウルで滋賀の攻撃を止められず得点を許す。 残り5秒から最後の攻撃。ベンドラメ選手のシュートを狙ったがパスがつながらず、試合終了となった。ベンドラメ選手は「残り時間も少なかったし(ボールを)取ってシュートにつなげるべきだったので、すごく悔しい。相手を見て走るべきだったし、僕のミートが近すぎたのかもしれない。もったいなかった」と悔やんだ。 試合後、口が重かったクレモンズ選手。「滋賀を賞賛すべきだが、僕たちとしては受け入れてはいけない結果。上を目指すチームであれば何が何でも勝つ手立てを探して結果を出さないといけなかった」と心境を吐露。後半だけで19得点を挙げたが「後半に良いパフォーマンスをしても、勝てないなら前半からやらないといけない」と悔やんだ。 随所で好守はあったもののクレモンズ選手は守備について「チームとして試合全体を通してどう抑えるかにずっとフォーカスしているしそれが必要だった」と指摘。滋賀に高確率で3Pシュートを許したが、ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチ(HC)は「ローテーションが間に合わなかった。シューターを見失っていた部分もある」と触れた。 同一カードの連戦を連勝できない試合が続いているSR渋谷。ベンドラメ選手は「去年も1試合に泣いたし、取りこぼしが終盤に間違いなく響いてくる。連勝するために何をすればいいかすぐ答えは出ないが、受け身になってリードされると勝てない印象があるので、2試合目をもっとチーム全体で気合を入れないといけない」と言い、クレモンズ選手は「連勝する重要性を分かっている。勝利は伝染するんだ。勝つことが自信になるし、全員が勝利への意思を同じように持つことで良いチームになると思う。その第一歩は連勝する方法を学ぶことだ」と続けた。 パヴィチェヴィッチHCは、「とてもハードに戦っている」と選手を称えつつ、続く試合に向けて「しっかり休んで気持ちを新たに準備をしよう」と伝えたと言う。
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