機械パーツのみで発電⁉ 独自素材と独自機構を採用したサブマーシブルの新作ウオッチが登場
【パネライ(PANERAI)】のサブマーシブルコレクションから、独自開発した新素材Ti-Ceramitech™と発電機能を搭載した新型ムーブメントを備えた新作「サブマーシブル Elux LAB-ID」が発売。価格は1689万6000円(税込)、年間50本製造で150本限定となる。 【関連画像】その他の画像を紹介
パネライの特許技術を複数搭載した意欲作
パネライは、これまでにラジオミールやルミノールなど、画期的な発光技術を搭載した時計を発表してきた。パネライの長年の研究成果の1つである、1966年に開発した特許技術Eluxに再び注目。Eluxとはエレクトロルミネッセンス(elettroluminescenza)の略であり、均一な発光面で構成されるエレクトロルミネッセンス(EL)パネルのことで、常に電気によって発光している点が特徴だ。光の強度も調整でき、耐久性が高く、衝撃や振動にも強いため様々な用途に利用することができる。
パネライの研究開発部門「ラボラトリオ ディ イデー」で、オフィチーネ パネライの本質と歴史を継承している。工房ではこれまでに多くの技術革新を行い、製品の品質とパフォーマンスを向上させてきた。作品の中心となるのは、暗闇での視認性と発光、耐久性というパネライのDNAだ。このDNAに基づいて開発された新作が「サブマーシブル Elux LAB-ID」だ。1966年に取得した特許技術Eluxと「ラボラトリオ ディ イデー」の技術力が融合した新作は、約8年に渡る研究開発の末に完成した。
「サブマーシブル Elux LAB-ID」は、4つの特許システムと50気圧の高い防水性を備えている。機械パーツのみでエネルギーを蓄えて利用するオンデマンド照明と、30分間のパワーライト機能を直径49mmのケース内に搭載。特許取得済みのプッシャープロテクターシステムを開いて、プッシャーを押すと時計が発光する。革新的なムーブメントに搭載されている6つのエネルギー貯蔵バレルのうち、4つが照明のためのバレルで、それらを正確にコントロールし、機械エネルギーをマイクロ発電機で電気に変換している。このマイクロ発電機は、コイル、磁石、ステーターを備えており、電子機器は一切使用していないという。エネルギー効率を最適化させるために、高速ローターを搭載し、1秒当たり80回転することで、240㎐の高周波電気信号を生成することができる。