「400年先の未来まで」 バイオリニストがプロデュースした新楽器『クロノス』 楽器に込めた祈り
野武大誠さん: 「パーツが耐えきれなくて割れていた。これは簡単なことではないんだなとその時痛感した」 試行錯誤を繰り返し、約2年の歳月をかけてクロノスは完成しました。 また、設計図や未来へ向けたメッセージを添えたクロノスの証明書も作りました。 野武大誠さん: 「長い時の流れのある1ページのときにしか僕たちはこの楽器とは出会えない。次の世代に受け継いでいく使命を託しますが、そのためにあなたにやってほしいことは、精いっぱい日々生きてもらうこと、平和を願ってクロノスで音楽を奏でてください、と書いてあります」 完成したクロノスを広めるため野武さんは今年からソロのライブ活動を始めました。 野武大誠さん: 「400年先の未来まで続いていこうという目標があります」 ライブでは、クロノスの低い音の魅力を伝えるため、奏でた曲を足元の機械でループさせ、さらに音を重ね合わせる演奏を披露しています。 ライブ参加者は: 「次元が変わったというか、可能性が広がったような気がします」 「小さいのにすごい低音が出る」 「それってすごいよね」 クロノスを完成させた野武さんにはある祈りがあります。 野武大誠さん: 「未来に何かつないでいくことはロマンがあるなと思っていて、そういうものにクロノスが1つでもなれれば幸せだなって、それをみんなで残していこうよという思いがあります」 悠久の時を重ねて多くの人の手を渡り歩くように。 野武さんはきょうもクロノスの音色を奏でます。
テレビ山梨