フェルト×ラバーの素材ミックス、ビルケンシュトックの新作スニーカーで冬コーデを仕上げる
20世紀初頭の登山靴のようであり、暖かなカーペットのようでもあり。北ヨーロッパの家具に通じる彫刻的なモダンさも漂わせる。この冬に新登場したスニーカー「BEND DIP(ベンド ディップ)」は、新時代に歩みを進める現在のビルケンシュトックを象徴する一足だ。 “DIP”の名の通り、液体に浸けたようなアッパーのラバーガードがデザインポイント。黒いラバーソールと一体化した視覚効果で、水の侵入を防いだクラシックな登山靴のムードが表れている。合成フェルト生地の毛足のザラつきまでわかるラバー部分の手づくり感が楽しい。合成フェルトはビルケンシュトックがサンダルでもよく使う素材。ラテックス防水加工されているため、安心して日常使いできそうだ。 もうひとつ見逃せないポイントが、爪先の形状がビルケンシュトック流のコンフォートタイプになっていること。ドイツ伝統の矯正靴からスタートした歴史を踏襲し、足への優しさに妥協しない姿勢が頼もしい。もちろん中敷きもスエードレザーで、天然ゴム混合の足型に沿うフットベッドだ。 気になる冬服とのコーデは、当然ながらウールコート、ウールパンツなどのマットな素材感の服に馴染む。レザースニーカーだと足元が軽すぎるとき大いに役立ちそうだ。さらにダウンジャケットのような化繊服とも意外に相性がいい。シューズがスポーツすぎないからこそ、スポーティな服に大人の落ち着きを与えられる。アウトドアを連想させるBEND DIPで、いまから来年の春まで新しい冬コーデにトライしよう! 【画像多数】ビルケンシュトックの新作スニーカー
文:一史