久井大夢が前夜の胴回し回転蹴りでのKO勝ちを振り返り「狙っていたわけではない。どこで学んだかは分からない」【KNOCK OUT】
「KNOCK OUT 2024 vol.3」(8月4日、東京・後楽園ホール)の一夜明け会見が8月5日に都内で行われ、BLACKスーパーフェザー級(-60.0kg)とBLACKライト級(-62.5kg)の2階級王者である久井大夢(TEAM TAIMU)が改めて前日のKO劇を振り返った。 久井はカンボジアの格闘技「クンクメール」との3対3の対抗戦の大将戦でチョット・サレイヴァントン(カンボジア)と対戦し、1R終了間際に胴回し回転蹴りで戦慄の失神KO勝ちを収めている。 久井は「取りあえず倒して勝つことができてほっとしています」、フィニッシュについては「狙っていたわけではないんですが、チョット選手はパンチを打つときに自分から見て、頭を右側に反らすというのが分かっていて、そこに足を持っていった。たまたまです(笑)。そこに頭が行くということは思っていたが、あれが当たるとは思っていなかった」などと振り返った。
そう簡単に決めることができる技ではないのだが「自分の練習スペースではあの技の練習はできないので(笑)」と普段から練習しているわけではないとのこと。ではどこで習得したのかといえば「空手もやっていなかった。(どこで学んだかは)分からないです(笑)。どこかで覚えました」と語った。 今大会は対抗戦が異様な熱気に包まれ、メインでの久井の一発で盛り上がりは最高潮となったのだが、本人的には「倒して勝たなあかんというのはあったので、安心したというのが一番大きい」と1RKO勝ちを有言実行できたことが一番の喜びだったよう。 試合後のマイクでは山口元気代表に「山口さん、どうですか?」問いかけたのだが「前に“普通の王者”と言われて、今回はそこを見せつけたいと思っていたので、そういう気持ちで言いました」との理由から。山口氏は「前回の試合の時に“王者はたくさんいて、その中のスーパー王者はメインでイベントをわかせる。みんながついてくる選手が時代を作っていく。久井君にはそうなってほしい”という話はアフターパーティーの時にした。それが久井君というより、お父さんに響いたと聞いたので、言ってよかったなと思う」と語った。