佐野勇斗さんが旧いトヨタ・ランドクルーザー60の希少な北米仕様に魅了される理由とは?
愛車を見せてもらえば、その人の人生が見えてくる。気になる人のクルマに隠されたエピソードをたずねるシリーズ第31回。今回は、はじめてのマイカー購入を考えている人にスポットをあてた番外編! 前編では俳優の佐野勇斗さんに、気になっているという国産SUVを紹介した。 【写真を見る】希少なランドクルーザー60などと佐野勇斗さん(18枚)北米仕様の希少な内外装にも注目!
涙を流した別れ
俳優としては近年では主に、劇場版『TOKYO MER~走る緊急救命室~』やTBS『トリリオンゲーム』といった話題作に相次いで出演。5人組ダンスボーカルグループM!LKのメンバーとしてはチケット完売した横浜アリーナで圧巻のパフォーマンスを披露。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いの活躍を見せる佐野勇斗さんが運転免許を取得したのは、2023年も押し迫った時期だった。 「小さいころからクルマが大好きで、ミニカーをたくさん集めていました。子どもの頃から、いつも助手席からの風景を眺めながら、早く自分で運転したいと思っていたんです。僕がおっちょこちょいなのを心配した母から運転は止められていたんですけど、もう25歳だし“そろそろクルマに乗るぞ”と、決意しました。それでスケジュールを調整して免許を取ったんです」 晴れて運転免許を取得したからには、次は愛車選びだ。子どもの頃からのクルマ好きだけあって、ここ数年はクルマの情報を念入りに収集してきたという。「人生初の愛車、スタートは大事だと思っていますから」と、語る彼の狙いのクルマは、どのあたりなのか? 「父がトヨタの『ハリアー』に乗っていたんですが、手放すと決まった時に小学生だった僕はハリアーが好きすぎて、号泣したんですね。ハリアーの思い出もあってか、大きくてゴツいSUVに惹かれます。もうひとつ、完全にミーハーですけど、左ハンドルへの憧れもあります」 そこで『GQ JAPAN』は、佐野勇斗さんの初めての愛車選びをサポートすべく、試乗車を集めた。前編となる国産車編では、「ちょっと古いクルマも気になります」というリクエストに応えて、1987年型トヨタ「ランドクルーザー」、最新の「ランドクルーザーZX」、そしてレクサス「LX600“EXECUTIVE”」の3台を持ち込んだ。 「1カ月ぐらい前にこの企画をいただいてから、今日という日が来るのをずっと楽しみにしていたんですよ」と、やわらかい笑顔を見せながら、佐野勇斗さんが現行ランドクルーザーの最上級グレード、ZXに乗り込んだ。 スターターボタンを押すと、3.4リッターのV型6気筒ツインターボエンジンが「シュン」と静かに始動した。10速オートマチックトランスミッションのシフトセレクターを操作してDレンジにいれると、いよいよ愛車選びの旅の始まりだ。