明日発売の「スリクソン ZXi シリーズ」4種をプロが打ち比べ!【ガチ試打計測・動画あり】
『スリクソン ZXi TR』を試打
――『スリクソン ZXi TR』の特性 思い通りのクラブ操作を可能にする450cm3の小ぶりな形状と短い重心距離。トゥ側に丸みをもたせ、フェードをイメージしやすい形状。小ぶりなヘッドと短い重心距離で高い操作性を実現。安心して叩けるイメージのオープンなフェース角でディープな形状。 癸生川プロの見た目の印象は「これは小さいね(ヘッド体積450cc)。今までの3つのヘッドは横に広く見えたけど、これは縦長に見える。フェースも右を向いているように見えるから、つかまり過ぎない印象ですね」。 ■『スリクソンZXi TR』を45m/sで打つ 打球は中弾道で、目標に対して4.3度左に飛び出し、7.3度右に傾きながら、ターゲットラインの1.8ヤード左にキャリーしたフェード系。 癸生川プロの打感や弾道の印象は、「つかまり過ぎないし、操作しやすい、コントロールしやすいね。形状からイメージした通りの弾道が出るクラブですよね。この『TR』は大きさが違うだけに、他の3モデルとはやっぱり異なりますね」。
4機種のデータをトラックマンマスターの小島プロが分析
試打データを比較した小島プロは飛距離に影響を及ぼす3大要素【ボールスピード】、【打ち出し角】、【スピン量】、そして【キャリー】に注目した。 まず「ボールスピード」から見ていく。 モデル名/ボールスピード ZXi/68.6m/s ZXi MAX/67.8m/s ZXi LS/68.6m/s ZXi TR/68.1m/s 「癸生川プロが打った4つのモデルのクラブスピード(ヘッドスピード)の数値に少しバラつきがありますが、私の経験からこれを同一に平準化したとすると、4つのモデルのボールスピードは、ほぼ一致しています」 次に「打ち出し角度」をチェック。 モデル名/打ち出し角度 ZXi/10.2度 ZXi MAX/12.5度 ZXi LS/11.1度 ZXi TR/12.3度 「打ち出し角の場合は打点位置が影響しますから、これを4つとも同じインパクト条件に揃えたら、『LS』と『TR』はちょっと低い。気持ち『MAX』が高い、という感じですね」 飛びの3要素のラストピースの「スピン量」を確認した。 モデル名/スピン量 ZXi/3865rpm ZXi MAX/3407rpm ZXi LS/2769rpm ZXi TR/3073rpm 「スピン量も打点位置が影響しますから、これもフェースのセンターで打った時を場合の数値に修正します。『ZXi』は5ミリ下に当たった時に3865rpmなので、これをセンターで打ったとすると、『MAX』と同じくらいのスピン量になる。『LS』と『TR』に関しては、ちょっと『LS』のほうが少なくなります」 最後に「キャリー」を確認すると、 モデル名/キャリー ZXi/246.9ヤード ZXi MAX/252.7ヤード ZXi LS/251.9ヤード ZXi TR/254.9ヤード 「キャリーは『ZXi』は246.9ヤードですが、これは打点が5ミリ下に当たっているので、もし真ん中に当たっていたら250ヤードちょっとくらい。『MAX』は252.7ヤード、『LS』は251.9ヤード。『TR』は254.1ヤードですから、トータルの飛距離も含めて4モデルは飛距離に関してはそんなに変わらないということだと思います」 この結果を受けて、小島プロは『スリクソン ZXi シリーズ』の4機種のドライバーの特長について「『ZXi』 はノーマルモデルで、寛容性と操作もできる。『MAX』は寛容性にふったモデル。『LS』はロースピンモデル、『TR』は操作性。そういった位置づけはしっかりしているけど、基本的なパフォーマンスの部分では差がなくて、とても近い。端っこと端っこが遠いわけではなく、中央に集まった狭い幅の中での4種類の分類なので、差がそんなにない。差がないので、ショップでの試打をした時に、ちゃんとどこに当たっているのかなと細かいところを見ないと違いは出てこないし、見つけづらいということはありますよね。そういう意味ではプレーヤーのインパクト条件や好みに合うモデルを選べれば、かなり本番に強いというか、コースで結果を発揮しやすいモデルになるのかなと思います」