逝去から27年…ダイアナ妃の死の直後に書かれたチャールズ国王の手紙がオークションへ出品
チャールズ3世が1997年12月8日に書いた手紙が、1500ポンド(約28万円)でオークションにかけられた。 【写真】蜜月から破滅へ......ダイアナ妃とチャールズ皇太子の軌跡 「いま、あなたが感じている耐え難い空虚さを容易に想像できます。」これは、1997年12月8日にチャールズ3世が書いた3ページの手書きの手紙の一節である。この手紙では、元妻ダイアナ妃の死から3か月後に感じた悲しみについて述べている。その手紙は、ボストンに本社を置くRRオークションによってオークションにかけられた。RRのスポークスパーソンは「この長い手書きの手紙は(友人の)『ピーター・ホートン』に宛てたもので、愛する人の死に対する哀悼の意を表している」と語っている。この半年ほど前、1997年8月31日にパリの交通事故でダイアナ妃は亡くなっており、そのことを思い出さずにはいられない。 当時のチャールズ皇太子(現国王チャールズ3世)は、友人ピーター・ホートンの妻、親愛なるリズの死に「胸が張り裂けそうだ」と記している。チャールズ皇太子は多くの共感を示し、ホートンが直面している「苦悩」を想像し、「状況を変えるために魔法の杖を振りたい」とも述べた。
「物理的な次元を超えた別の次元が存在する」
この手紙では、皇太子の信仰や人が亡くなったときに何が起こるかについての考えが述べられており、聖書の一節が引用されている。「わたしたちは、今は、鏡におぼろに映ったものを見ている。だがそのときには、顔と顔とを合わせて見ることになる。個人的には、物理的な次元を超えた別の次元が存在し、私たちは最終的に、あるいはいつかその旅に出ることで、その次元を自分自身で発見して驚くことになると信じています。」 この手紙はハイグローヴハウスの便箋に書かれており、「チャールズ」と署名されており、封筒もオークションに出される。封筒には、未来の君主からの指示として「手渡しで渡すべし」と記されている。ちなみに、イギリスのタブロイド紙『デイリー・エクスプレス』によれば、手紙の売主は現在のところ不明である。
text: Elisa Cantaux (madame.lefigaro.fr)