全日本大学野球で九産大4強逃す…失策・捕球ミスに投球も乱れ、監督「やらなくていい点与えた」
全日本大学野球選手権大会は13日、準々決勝が行われた。天理大が帝京大に零封勝ちして初の4強入りを果たした。連覇を狙う青学大は中京大を逆転で破り、9年ぶりの優勝を目指す早大は九産大に快勝。東日本国際大は延長タイブレイクの末、上武大を4―3で振り切った。14日は試合がなく、15日に準決勝2試合が行われる。 【写真】九州産業大・浦田俊輔内野手
早大6―2九産大
九産大を応援するスタンドから何度も落胆の声が漏れた。守備の綻びが失点に結びつき、早大に完敗。2018年以来の4強進出とはならなかった。
二回に捕手と三塁の失策が絡んで先制を許すと、四回には野選や中堅の捕球ミスが重なって4点を与えた。リズムの悪さが投手にも影響したのか計8四死球。六回には押し出し四球で点差が再び広がった。
自ら流れを手放し、追い上げムードは高まらなかった。終わってみれば、相手を上回る8安打を放ちながら2得点にとどまった。大久保監督は「やらなくていい点を与えた。集中力がなかった」と振り返り、捕手の菊池は「悔しい。練習不足」と肩を落とした。
春季リーグでは12試合で11失策を記録。今大会の前日の仙台大戦は七回の失策もあって延長十一回までもつれこんだ。課題は明らかで、三塁を守る主将の市丸は「緊張感を持って練習に取り組み、レベルアップにつなげたい」と前を向いた。この日の失敗は秋に向けた糧にしたい。(古島弘章)