河村勇輝

　【ロサンゼルス＝帯津智昭】米プロバスケットボール協会（ＮＢＡ）のグリズリーズのキャンプに参加したパリ五輪日本代表の河村勇輝（２３）が、ＮＢＡ下部に当たるＧリーグで戦いながら限定的にＮＢＡに出場できる「ツーウェー契約」を同チームと結ぶことになったと、複数の米メディアが１９日（日本時間２０日）に伝えた。ＮＢＡでプレーする現役の日本人選手は、レーカーズの八村塁（２６）に続いて２人目となる。２０２４～２５年シーズンは２２日に開幕する。 【写真】河村勇輝選手プロフィル

　河村はプレシーズンマッチは５試合に出場して１試合平均１５・１分プレーして３・４得点、４・２アシストを記録。ここでのプレーが評価され、ツーウェー契約をつかみ取った。河村は身長１メートル７２で、米メディアによると、現役ＮＢＡ選手では最も低い身長になるという。グリズリーズでは最大５０試合までで、プレーオフは出場できない。グリズリーズに所属していない期間は、Ｇリーグのメンフィス・ハッスルでプレーする。

　河村は山口県柳井市出身。福岡第一高を経て、東海大在学中だった２０年から特別指定選手として横浜ＢＣに所属。２２年に大学を中退してプロ契約を結んだ。２２～２３年にＢリーグで初めて最優秀選手（ＭＶＰ）と新人賞をダブル受賞。パリ五輪では日本代表の司令塔として活躍した。