「巨人の石川はハマりそうな気がする」 戦力外通告選手の"未来予想図" 球界OBが着目する「2人の左腕」の去就
球界カレンダーも11月に入り、多くの球団から戦力外通告の選手の話題が出てきている。才能豊かな選手たちも在籍球団の枠の問題もあり、その後の去就も注目されている。 【動画】DeNAのガッツマン!桑原将志が勝ち越しホームラン 今オフの戦力外通告選手たちについては球界内からも様々な考察の声が上がっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月8日に自身のYouTubeチャンネルに「【戦力外選手動向】阪神戦力外の岩田投手をDeNAが調査!DeNA戦力外の石川投手を巨人が獲得調査!2選手の獲得の可能性について語ります!」と題した動画を更新。独自の見解を語っている。 高木氏は動画冒頭で今オフの傾向について「魅力ある選手が首になっている」としながら、育成制度の在りかたについても今後は考えていく必要があるとした。 その上で注目選手にはすでに巨人から獲得調査報道が出ているDeNA中継ぎ左腕の石川達也の名前をあげた。石川については「本当に使えるし 投げっぷりいい。向こうっ気の強さを感じる」と評価。 石川は横浜高、法大を経て20年育成ドラフト1位でDeNAに入団。22年6月に支配下となっていた。今季は中継ぎとして15試合に登板し、0勝0敗、2ホールド、防御率「1.93」と安定した成績を残していた。 巨人に加わるとなれば、チーム最多29ホールドの変則左腕、高梨雄平、勝利の方程式の一角を務めるアルベルト・バルドナードに加え、150キロをこえる速球と落ちる球のコンビネーションで知られる「貴重な左」として大きな戦力になると見る。 高木氏も「巨人の石川ははまりそうな気がする」と獲得となれば、来季、活躍の幅を拡げると予想。理由として「阿部慎之助監督の性格に石川が合うような気がする」と指揮官が左腕の背中をしっかり押すとした。 今季の巨人は投手力も実り、4季ぶりのリーグ優勝を果たしたとあって「いればいるほどいい」と、今オフも投手陣に関して積極的な補強に励むと見る。 さらにもう一人の注目左腕には阪神を戦力外通告となった岩田将貴をあげた。変則左腕の岩田に関しては日本一に輝いたDeNAから獲得調査報道が出ている。 高木氏もチームでは日本シリーズにも登板した浜口遥大が先発から中継ぎ転向となることを受け、現在中継ぎ左腕として活躍する坂本裕哉が先発に回る可能性もあると指摘。岩田が加わることで「タイプが全然違う」左腕が加わるメリットがあるとした。 日本シリーズも終了し、FA、トレード、トライアウトと球界も補強の秋に突入。来季を見据えて各球団がどのような補強戦略を示すかに引き続き、注目が集まりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]