大津が舞台の本屋大賞小説「成瀬は天下を取りにいく」、コミック版を書籍化
大津市が舞台の小説を原作とした「成瀬は天下を取りにいく」コミック版の書籍化が決まり、第1巻が12月9日、新潮社から刊行される。(びわ湖大津経済新聞) 「成瀬は天下を取りにいく」は大津市を舞台にした青春小説で、「第21回全国書店員が選んだいちばん!売りたい本2024年本屋大賞」を受賞した。 コミック版は5月からウェブ漫画サイト「コミックバンチKai」で連載開始。ネーム構成はさかなこうじさんで、作画は小畠泪さん。このほど書籍化が決まった。 コミック版第1巻には、中学2年の主人公「成瀬あかり」が撤退する百貨店の閉店まで毎日、地元ニュース中継に映り込もうとする「ありがとう西武大津店」と成瀬が幼なじみの島崎みゆきと共にM-1グランプリに挑戦する「膳所から来ました」を収録する。 原作の宮島未奈さんは大津市在住。さかなこうじさんは甲賀市出身で、小畠泪さんは守山市出身・在住。新潮社くらげバンチ編集部の柳田千尋さんは「さかなこうじさんには以前、滋賀県が舞台の漫画を連載してもらった縁があり、構成を依頼した。小畠さんは絵が魅力的なので依頼した。小畠さんが滋賀出身だったことは依頼後に知った」と話す。 宮島さんは「コミック版には小説とは違った味わいがあり、原作者でありながらいつも楽しく読んでいる。書籍化で普段小説になじみのない方にも成瀬と出会ってもらえるのではないか」と期待を寄せる。 B6判。792円。
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