松本城入場者 外国人が2割に 昨年1年間に19万人余が来場 長野県松本市
長野県松本市の国宝松本城を昨年1年間に訪れた外国人は19万1748人を数え、現在の方法で統計を取り始めた平成21(2009)年以来、最多を記録した。前年から約4万4000人増え、入場者のうち外国人が占める割合も過去最多の19・4%を記録した。 本丸庭園の入場者数を、入場時に配布する言語別のパンフレットの数と、電子チケットの販売数で計測した。欧米系が12万1517人で、外国人全体の63・4%を占めた。日本人を含めた全ての入場者数は98万6207人で、令和5年の88万5026人から10万人余り増加。過去10年で最多だった平成28年の98万9258人に迫る水準となった。 市はこれまで誘導看板の案内を多言語表記にしたり、SNS(交流サイト)で外国語のハッシュタグ(検索目印)を付けるなどして情報発信を強化したりしていた。新型コロナウイルス禍後の需要の回復や円安が誘客の後押しになったとみられる。 臥雲義尚市長は8日の定例記者会見で「全国の勢いを上回る勢いで外国人が松本に訪れている。観光・交流から長期滞在・定住への流れを作り、より広い産業への波及効果につなげたい」と述べた。
市民タイムス