尻尾を立てた麻薬探知犬…韓国・仁川空港で麻薬4000万円分を摘発
【01月08日 KOREA WAVE】韓国・仁川(インチョン)国際空港第2ターミナルで、麻薬探知犬「カレン」が驚異的な活躍を見せている。「麻薬探知王」のタイトルを持つカレンは2023年1~11月に約3億8000万ウォン(約4180万円)相当の麻薬の密輸を阻止した。 カレンは2022年6月生まれ。約1年4カ月の訓練を経て2024年1月から実戦に投入された。好奇心旺盛で活発な性格から迅速に現場に適応した。タイ発の郵便物に隠されていた玩具から大麻を発見したこともある。 ハンドラーであるヤン・ギルナム主務官は、20年近い麻薬犬の訓練経験があるベテランだ。ヤン主務官は「カレンに能力を最大限に発揮させるため重点的な対象を選び、探知の途中で頻繁に褒めて励ますよう心掛けた」と語る。現場ではカレンの細やかな反応を見逃さず、最適な探知ポイントを案内している。 カレンは出入国者の荷物や郵便物を巡回し、微細な臭いの変化を逃さない。臭いを捕捉すると動きを止め、頭を上げたり尾を立てたりして合図を送る。 仁川空港税関では、ラブラドール・レトリバーやスプリンガー・スパニエルなど22匹の探知犬が活動しており、2023年は37件の麻薬密輸を摘発。2024年も11月までの総量は約557キロ、金額は約556億ウォン(約61億1600万円)に上った。 関係者は「密輸の手法はますます巧妙化し、規模も拡大している」と述べ、「探知能力の高い犬と担当者への表彰や支援を継続し、密輸に対抗していく」と話している。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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