富士山登山鉄道は「机上の空論」市民団体が反対集会「白紙」求め署名7万筆を県に提出へ 山梨
山梨県が掲げる富士山登山鉄道構想に反対する市民団体などが集まった大規模集会が31日夜、富士吉田市で開かれ、主催団体が構想の白紙へ結束を呼びかけました。 この「富士山登山鉄道構想に反対するフォーラム」は地元の神社や山小屋関係者らでつくる「富士山登山鉄道に反対する会」が、同様に反対を訴えるほかの市民団体にも呼びかけて初めて開いたものです。各団体の関係者や市民など約500人が参加しました。 集会では富士山に詳しい都留文科大学・元教授の渡辺豊博氏が講演し、「県の構想は災害への対策がとられておらず、富士山が抱える課題の解決策にはならない」などと訴えました。 また、「反対する会」の顧問を務める富士吉田市の堀内茂市長も登壇。改めて県の構想を批判し、白紙化へ協力を呼びかけました。 富士吉田市 堀内茂 市長 「信仰の対象、芸術の源泉としての富士山の望ましいあり方が県の構想には大きく欠如している。県民の多額の税金を投入して実現できないLRTなどという机上の空論ではなく、今すぐに実現できるEVバスで富士山の課題の解決に取り組むべき」 「富士山登山鉄道に反対する会」によりますと、書面やオンラインで集めた反対署名はこれまでに約7万筆に上っていて、来週にも県に提出する方針です。 一方、県は「反対する会」などの市民団体や地元の市町村長らと意見交換する場を設けることを提案していてます。