わかとり交通が破産手続き 負債額は3000万円 水木しげるロード沿いで観光タクシー展開 赤字経営脱せず力尽きる 鳥取県境港市
鳥取県境港市のタクシー業「わかとり交通」が10月21日に鳥取地裁米子支部から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。負債額は約3000万円だということです。 民間の信用調査会社・帝国データバンクによりますと、わかとり交通は1972年設立のタクシー事業者。JR境港駅前にある水木しげるロード沿いに本店を置き、近隣エリアを訪れる観光客などを対象に事業を展開していました。 しかし、もともと市場規模が小さく不採算経営を余儀なくされている中で、コロナ禍による観光需要の激減し、業績が大幅に悪化。2021年3月期には年収入高(収益額)は約1200万円にとどまっていましたが、2024年3月期には観光需要の回復を受け年収入高は約1400万円に増加。ただ慢性的な赤字経営に体力を奪われ、ことし6月に同業者へ事業譲渡した後は休眠状態となっていました。