伊藤洋輝バイエルン移籍決定!4年契約とクラブ発表「世界最大のクラブの1つ。大変光栄」
日本代表DF伊藤洋輝(25=シュツットガルト)が、同じブンデスリーガの強豪・バイエルン・ミュンヘンに移籍することが決まった。 【写真】「2028」と入ったユニホームを手に笑顔の伊藤洋輝 クラブが13日、4年契約を結んだと発表した。現地報道によると移籍金は3000万ユーロ(約49億5000万円)。21年夏、当時J2の磐田からシュツットガルトに渡り、瞬く間に主力に定着。日本代表、W杯と羽ばたいた伊藤が、リバプールMF遠藤航、アーセナルDF冨安健洋に続くビッグクラブへの扉を自力で開けた。 伊藤が33度のリーグ優勝、6度の欧州制覇を遂げた世界的な名門クラブに加入する。 「世界最大のクラブの1つでプレーできることを大変光栄に思います。バイエルンという名前は日本でもとても有名です。私はシュツットガルトで常に全力を尽くしてきました。ミュンヘンでの挑戦を楽しみにしています。バイエルンが多くのタイトルを獲得できるよう自分の役割を果たしたいと思っています。新たな一歩を踏み出すために、バイエルンは最高のクラブです」 4年契約で、現地報道によると移籍金は約50億円。日本人でBミュンヘンでプレーするのは、FW宇佐美貴史(現G大阪)以来、2人目となる。 ブンデスリーガのシュツットガルトで3年目となった今季、左サイドバックを主戦場に26試合に出場し2アシスト。チームも2位で終え、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に貢献していた。Bミュンヘンも欧州CL切符を獲得しており、伊藤にとっては最高の形の移籍となる。 まさに、シンデレラストーリーだ。21年夏、当時J2の磐田からシュツットガルトに加入。当初は、ドイツ4部相当のセカンドチームからのスタート予定だったが、キャンプで実力が認められ、加入直後にトップチームに抜てきされた。そこから主力に定着し、22年夏に日本代表に初招集。同年11月のW杯カタール大会にも出場した。シュツットガルトでは3バックの左が主戦場だったが、23年4月に就任したヘーネス監督が4バックを採用し、今季は左サイドバックでプレーした。 Bミュンヘンは今季、連覇が「11」でストップし3位に終わった。名門復活へ、補強も積極的だ。新指揮官に、元ベルギー代表のコンパニ監督が就任。2位のシュツットガルトから伊藤を獲得し、優勝したレーバークーゼンのドイツ代表DFターの獲得にも動いている。 21年夏には、DF冨安健洋が、セリエA・ボローニャから移籍金1980万ポンド(約30億円)で、プレミアリーグの名門アーセナルに加入。昨夏は、日本代表主将のMF遠藤航が、シュツットガルトから移籍金1900万ユーロ(約31億3500万円)でリバプールに入った。2人に続く大型移籍は日本代表にもプラスになりそうだ。 ◆伊藤洋輝(いとう・ひろき)1999年(平11)5月12日、静岡・浜松市生まれ。中学時代から磐田の下部組織で育ち、高校3年の17年にトップ昇格。19年は名古屋に期限付き移籍し、20年にJ2磐田に復帰し37試合2得点。21年夏に、一般女性との結婚とシュツットガルトへの移籍を発表。22年夏に日本代表初招集。22年のW杯カタール大会の日本代表に選出され、W杯で1試合出場。188センチ、84キロ、血液型A。