新居浜の自動車教習所が外国語対応コース導入 講義や実車を通訳支援 5言語対応(愛媛)
新居浜市萩生の新居浜自動車教習所(桑原達也会長)が、講習に通訳を付けるなどした外国語対応コースを導入し、外国人の運転免許取得のサポートに乗り出している。11月下旬には開設以降初めて、ベトナム人女性2人が県運転免許センター(松山市)での学科試験に一般合格した。 サーバー製造販売の会社経営などを経て2023年12月に入社した門田智弘社長(45)は、市内の人口減などから将来的に経営の先行きが厳しくなると分析。地元企業で採用が増える外国人に着目して導入を進め、24年6月末にベトナムとミャンマーの2言語でスタートさせた。受講料金は日本人と同額に設定した。 教習ではビデオ会議システムを利用し、講師の説明を通訳が翻訳。教材の専門用語や日本語の説明を分かりやすく伝えるなどの配慮をし、受講者にタブレットやピンマイクを貸与して母国語で質問ができるようにした。実車では、運転席と助手席の間にカメラを設置。通訳が映像を見られるようにして教習指導員の指示などを即座に伝えられる体制を整えた。
愛媛新聞社