米でサイバー攻撃被害広がる、財務省にも侵入-中国政府が支援の疑い
米国のバーンズ駐中国大使は12月のブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、「これは両国関係における最も深刻な問題の一つであることに変わりない」と指摘。中国当局者は非公開の会合でも公式声明の内容を繰り返し、「中国によるサイバー攻撃を否定しているが、それは絶対に違う」と語った。
サイバーセキュリティーの専門家の間では、中国によるハッキングの頻度が近年高まっているのか、あるいは単に従来よりも多く特定され、公に認知されるようになっただけなのか、意見が分かれている。
ただ、中国のサイバー能力が大幅に向上し、その照準が変化している点については多くの専門家の意見が一致している。
CFRのシーガル氏によると、かつての中国ハッカーは、どの家のドアが開いているかを見るために近所の全てのドアをノックする空き巣のようだったが、最近では、ホームセキュリティーを回避して家に入り込み、発見されずに潜んでいることができるようなところまで技術力が向上しているという。
原題:US Treasury Is Latest Victim of Most ‘Persistent’ Hacking Threat(抜粋)
--取材協力:Jamie Tarabay、Colum Murphy.
(c)2025 Bloomberg L.P.
Jake Bleiberg