母の介護で「もう結婚できないよね」岩佐まりアナ(40)仕事の評価も下がるけれど「自分は間違っていない」
── 周りからそのような言葉を言われても気持ちが変わることはなかったのはなぜですか? 岩佐さん:ショックなことも多かったですが、自分は間違ってないと思ったからです。母の介護をしていることで、周りから自分の評価が下がる理由がわからない。なので、いつか見返してやる!という気持ちでした。 アナウンサーの仕事はもちろん今後も続けたいです。でも介護をするなかで資格を取るなど、たくさんの経験をして、介護に関する仕事にも興味を持つようになりました。講演会や介護で悩んでいる人たちが共有できる場をつくるなど、自分の知識や経験を活かせることがあると思います。少しでも苦しんだり悩んだりしている人の役に立てるように、今後は仕事の幅を広げられればと思います。
PROFILE 岩佐まりさん 1983年、大阪生まれ。2002年にタレントとしてデビューし、現在はフリーアナウンサー、司会者、リボーターなどとして活躍。2009年に母親が若年性アルツハイマー型認知症を発症し、シングル介護をしている。2023年に出産、1歳児の母。 取材・文/酒井明子 写真提供/岩佐まり
酒井明子