母の介護で「もう結婚できないよね」岩佐まりアナ(40)仕事の評価も下がるけれど「自分は間違っていない」
フリーアナウンサーとして活躍する岩佐まりさん。母親が60歳で若年性アルツハイマー型認知症を発症し、シングル介護を続けています。20代、30代の頃は介護をしながらキャリアや恋愛などに悩むことが多かったそうです。(全3回中の1回) 【画像】「かわいい!」ミニスカノースリーブのピンクの“ザ・アイドル”な衣装で活動していた岩佐まりさんの当時の写真など(全10枚)
■女優を目指し、アイドル活動から初めたものの ── 現在、フリーアナウンサーとして活躍されていますが、今のお仕事につかれた経緯を教えてください。 岩佐さん:若い頃に舞台女優になりたかった母や芸能活動をしていたいとこの影響で、昔から芸能界に興味がありました。高校でも演劇部に所属して、その頃に芸能事務所のオーディションに合格しました。その後、高校卒業後に上京して、芸能活動を始めることになったんです。
といっても、今のようなアナウンサーの仕事ではなく、最初は「i-chips」というアイドルグループで2~3年活動をしました。女優の仕事がずっとしたかったので、グループ活動が終わった後もオーディションなどを受けていたのですが、ことごとく受からなくて…。女優の仕事は決まらないのに、ナレーションや司会のオーディションに行くと合格することが多く、そういう仕事が増えていったんです。 ── ナレーションや司会の経験があったのでしょうか?
岩佐さん:まったくないんです。ただオーディションなどでは「滑舌がいい」「声が響く」など褒められることがあり、もしかして話すような仕事が向いているのかなと。それで2009年にフリーアナウンサーが多く所属する事務所に移籍しました。 ただ、それまでは自己流で話して褒められてきただけ。そのため基礎ができていなかったので、移籍直後はレッスンでとにかく怒られまくりました。自信を持って来たのに、場違いなところにいると落ち込む日々でしたね。
── それでも諦めなかった? 岩佐さん:移籍してから2年経った頃に、ようやくケーブルテレビのキャスターに採用されたんです。そこでニュース番組やレポーターなど、さまざまなことを経験し、今の私のベースとなるようなことをたくさん学ぶことができました。アナウンサーの仕事はしっかりものごとを伝えるために、読むだけではなくその背景も学ぶことが重要です。知らなかったことをたくさん知ることに、やりがいを感じられました。