SHIGEKIXは笑顔の4位 3位決定戦でも敗れ、メダル獲得ならず「楽しめました、それは胸を張って言える」
「パリ五輪・ブレイキン男子・3位決定戦」(10日、コンコルド広場) 半井重幸(22、ダンサー名・SHIGEKIX)は、昨年世界選手権王者のアメリカ・ビクターと対戦。0-3で敗れ、メダル獲得はならなかった。 【写真】コンコルド広場にまさかの高梨沙羅 ブレイキン観戦で美貌が際立ちすぎ 3位決定戦は準決勝に続いて、技術性のポイントは稼いだが、多様性、独創性のポイントが伸びず。僅差で悔しい敗戦となったが、試合後は笑顔でビクターをたたえ、観衆の大歓声に手を挙げながら引き揚げた。 金メダリスト候補として期待されたが、準決勝では同2位でカナダのフィル・ウィザードと対戦。0-3で敗れ、3位決定戦に回ることになった。スピード感あふれる動きで観衆を魅了SHIGEKIXは技術性、完成度、音楽性は評価されたものの、多様性、独創性のポイントでウィザードが大きく上回った。 昨年のアジア大会で金メダルを獲得し、五輪切符を獲得。堂々のメダル候補として、そして日本選手団旗手という肩書きも背負い、花の都に乗り込んできた。 3位決定戦を終えたSHIGEKIXはモニターで決勝の様子を見届け、「やっぱりたくさんの人にサポートしてもらって立てている。みんなの気持ちを背中が重くなるような背負い方はしてないが、少しでもいい姿を見せたいというのはあったので、恥ずかしい姿は見せてないが、より輝いた姿を見せたかったというのはあった」と悔しさも隠せず。それでも、「楽しめましたね。それは胸を張って言えます」とうなずいた。 ◆半井重幸(なからい・しげゆき)2002年3月11日生まれ。大阪府出身。ダンサー名はSHIGEKIX。7歳の時、姉の彩弥(AYANE)の影響でブレイキンを始める。14年に仏国で開催された「Chelles Battle Pro」のU12部門で優勝。20年の「Red Bull One World Final 2020」で歴代最年少優勝。世界選手権は22年が2位、23年が3位。23年アジア大会金メダリスト。166センチ。