「ココス」の980円朝食バイキングは“酒のつまみ”にも最適!どう考えても満足度が高すぎたワケ
2巡目のセレクトに最適な野菜料理が充実
しかし、バイキング飲みは、むしろここからが本番とも言える。すでに腹八分目ほどになった状態から、どこまで満足度を高められるか。1巡目で気に入った野菜料理を中心に、2巡目のオリジナルおつまみプレートを作りに行こう。 40代ともなると、こういうバイキングにおいていちばんありがたいのって、実は野菜類だったりする。ゆえに、チョイスはこういう方向性になりがち。いくらあっても困らないブロッコリーに、酒場でも定番のポテトサラダ、そして、1巡目でものすごく気に入った、じゅわっと味の染みたなすの煮びたしを盛り合わせた。このタイミングで、赤白どちらも220円(税込242円)というお手頃価格の「グラスワイン 白」も追加。 つまみ不足の心配が一切ない状況で、野菜のおかずをつまみに白ワインを飲む朝。なんて優雅なんだろう……。これは、最高にもほどがあるぞ……。 2巡目を堪能したら、まだ1時間も経っていないけど、もはやシメモード。ちょうど、ゆで玉子だと思って箸休め的に食べようとお盆にとっておき、割ってみたら生で、持て余していた玉子がある。こいつを残すわけにはいかないから、カレーの前に、軽盛りの玉子かけごはんでも食べておこうか。
至福の“シメカレー”作りに没頭
最後にカレーは必ず食べるつもりだから、土台のごはんを炊き込みのほうにしてみた。結論、単体ではすごく美味しいけれど、玉子かけごはんにするならば白米のほうがよかったかもしれない。けれどももちろんまずいとかではなくて、こういう試行錯誤ができるのもバイキングの楽しさだろう。 はい、ここで完全に満腹。それでも大好物のカレーだけは、食べないわけにはいかない。あともうひとつ、絶対に食べたかったけれどまだそこに至っていない、焼きそば。それと、福神漬け代わりのきゅうりの漬けものを少しずつ盛って、シメカレーを作りあげる。 すると、このカレーがすごく好み。甘味と塩気が濃くて、スパイシーで、原型はないが、牛すじっぽい肉がたっぷり溶けこんでいる。ガツンとうまい。ごはんとの相性はもちろん、一緒に盛り合わせた焼きそばがカレー風味になって、良いつまみになる。 というわけで、ここで本日は完全に終了。本気で最高だったな。ココスのモーニング飲み。どう考えても満足度が高すぎた。提供するお店が限られていたり、店舗によって値段や時間、内容にも違いがあるようだけど、ちょっと遠出になったとしても一度は行ってみる価値があるくらい、楽しくて優雅な時間を過ごさせてもらうことができた。 <TEXT/パリッコ> ※本記事に登場するメニュー、価格等は、すべて取材時点のもの。店舗によってモーニングの値段・内容は異なります。 【パリッコ】 1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。X(旧ツイッター):@paricco
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