「目先の勝利にとらわれず、礼儀や作法など基本重視」京都府亀岡市柔道連盟が75周年
京都府亀岡市柔道連盟が、2024年で設立75周年を迎えた。小中学生の強化を重視して教室を長年続け、他地域の子どもを招いた大会も開く。勝ちへのこだわり、日常生活に生きるマナーも指導している。 同連盟は1949年、旧制園部中学校の柔道師範が中心となり「南桑柔道連盟」を立ち上げたのが始まり。55年の同市発足に伴い、今の名称になった。 小中学生向けの教室は65年に始め、95年からは亀岡中学校(内丸町)の武道館で続ける。毎週水、土曜の夜に、小学3年から中学3年までの22人が稽古に励む。中村達朗会長は「目先の勝利にとらわれず、礼儀や作法など基本を重視している」。 亀岡運動公園体育館(曽我部町)で毎年、「亀岡市民柔道選手権大会」を開く。市外の選手と交流してもらおうと、2024年は京都市や向日市からも招いた。 少子化の中でも選手は集まる一方、若手の指導者が少ないのが課題という。中村さんは「子どもたちは将来も続けて、いつかは指導者になってほしい」と願う。