カレーとチャーハン、太るのはどっち?カロリー、糖質、栄養バランス…管理栄養士が比較して解説
カレーとチャーハンはどちらが太りやすい食事なのでしょうか。本記事では、八訂の食品成分表に記載のある「調理済み流通食品」からデータを引用し、カロリーや糖質を解説します。また、忙しい生活の中でレトルト・冷凍食品を活用している方も多いのではないでしょうか。これらを食べる際の栄養面のワンポイントアドバイスもあるため、ぜひ参考にしてみてください。 〈写真で見る〉カレーとチャーハン、太るのはどっち? ■カレーのカロリー・糖質 今回はレトルトのビーフカレーにご飯の中盛り、そして小盛りを合わせた場合のカロリーと糖質をみてみましょう。 〈カロリー/糖質(単糖当量)〉 ビーフカレー1袋(180g):214kcal/12.4g ご飯中盛り(150g):234kcal/57.2g ご飯小盛り(100g):156kcal/38.1g カレー+ご飯中盛り:448kcal/69.6g カレー+ご飯小盛り:370kcal/50.5g ■チャーハンのカロリー・糖質 チャーハンはご飯に具が入るため、1食200gとし、少し少なめの150gもチェックしてみましょう。 〈カロリー/糖質(単糖当量)〉 チャーハン1食(200g):412kcal/72.4g チャーハン1食(150g):309kcal/54.3g ■カレーとチャーハンの比較 上記のとおり、カレーとチャーハンを1食あたりのカロリーで見ると、カレーの方がカロリーが高いことがわかります。カロリーのみでみれば、カレーの方が太りやすいといえるでしょう。ただし糖質はチャーハンの方が多めであることからも、どちらが一概に太りやすいとは言いきれないことがわかります。また、数口分を控えるだけでも摂取カロリーを減らすことができます。 さらに脂質量をみてみると、カレー+中盛りご飯は16.7g、チャーハン(200g)は10.4gとカレーの方が多めです。 ■ダイエット中の食事ポイント カレーとチャーハンのカロリーをメインにみてきましたが、どちらもたんぱく質や野菜が不足気味なメニューといえます。ダイエット中も過度にカロリーを減らすことなく、バランスよく食べることが大切です。また、レトルト食品や冷凍食品は塩分が多めであるため、できる範囲で副菜をプラスするなどの工夫をしましょう。 たんぱく質は生命維持はもちろんですが、ダイエット中の美容の味方でもあります。よって、カレーライスにはゆで卵をトッピングして温野菜サラダをプラスする、チャーハンのときは豆腐スープと中華風の和え物をプラスする、といった工夫をすれば、簡単に食事バランスを整えることができるため、おすすめです。 ■ まとめ 本記事ではチャーハンとカレーのカロリーや糖質、食事ポイントについて解説しました。カロリーや糖質のデータをチェックをするのは日々の健康作りに役立ちますが、食事全体のバランスを良くすることも心がけながら、食生活を楽しみましょう。 〈参考文献〉 文部科学省|食品成分データベース|調理済み流通食品類/洋風料理/カレー類/ビーフカレー 文部科学省|食品成分データベース|穀類/こめ/[水稲めし]/精白米/うるち米 文部科学省|食品成分データベース|調理済み流通食品類/中国料理/菜類/チャーハン 厚生労働省|e-ヘルスネット|たんぱく質 ライター/栗城智子(管理栄養士)
栗城智子