横断歩道停止68.8% 過去最高、福島県警「意識徐々に浸透」
日本自動車連盟(JAF)福島支部は8日、信号機のない横断歩道で車が一時停止する割合に関する県内での調査結果を発表した。今年は過去最高の68.8%(前年比8.0ポイント増)で全国平均53.0%を15.8ポイント上回った。県警は「一時停止の意識が徐々に浸透している」とする一方、まだ3割強が停止していない状況から、歩行者保護へ広報啓発や取り締まりに取り組む。 全国では長野県が87.0%でトップ、80.9%の石川県、75.2%の岐阜県と続いた。最も低かったのは富山県の31.6%。本県の順位は昨年の全国10位から二つ上げ8位。調査は、8月7~28日のうち月~金曜日の平日午前10時~午後4時、県内2カ所でJAF職員が横断歩行者として行われた。場所は非公表。県内は2018年の3.5%から年々、数字を伸ばしている。 一方、県警のまとめによると、今年の横断歩道横断中の交通事故は10月末現在、発生件数が122件(前年同期比30件増)、死者3人(同2人増)と前年より増加している。 県警は、年末にかけて日没も早くなることから、ドライバーには歩行者の確認や速度を落として走ること、歩行者には反射材や白など明るい服を着用することなどを呼びかけている。
福島民友新聞