アウトドアではむしろ危険だった? 野外活動で迷彩柄の服を避ける理由とは
かつては敵を欺くためのカモフラージュとして取り入れられていた迷彩柄。現代ではカジュアルファッションの中に取り入れられ、迷彩柄のアイテムを持っているという人も多いでしょう。 【写真】アウトドアで迷彩柄がむしろ危険な理由を見る(全9枚) 戦闘服だったこともありアウトドアのイメージがある迷彩柄ですが、実はキャンプや登山には不向きであることを知っていますか? 今回は、アウトドアで迷彩柄を避けた方が良い理由を紹介します。
「迷彩柄」の意味を理解しておこう
そもそも迷彩柄が戦闘服に取り入れられているのは、敵に見つからないよう樹木や草、土などに紛れるため。都会のビル街であれば心配はいりませんが、キャンプや登山で着用すると、思っている以上に背景と同化してしまいます。 ネット上では実際に迷彩柄を着用したことで「山へ着ていったら仲間に遭難したと思われて探された」「子どもを緑の多い公園に連れて行ったら、背景と同化して焦った」など、「思っている以上に見つけにくい」と迷彩柄の危険性を指摘する声が続出。 万が一遭難してしまった場合、発見が遅れてしまったり狩猟地区では人と分からずに誤射されてしまったりする可能性もあるでしょう。
迷彩柄は作業効率も低下させる
服ではなくギアや手袋などのキャンプアイテムであれば問題はないように感じますが、作業する際に背景と同化してしまい「作業効率が落ちてしまう」という意見も見られます。 落としてしまった際にも見つかりにくくなってしまうデメリットがあるため、迷彩柄だけでなく緑や茶色といった同化しやすい色も避けた方が無難かもしれません。
どこにいても目立つ「レスキューオレンジ」がおすすめ
迷彩柄が見つかりにくいことは分かりましたが、野外活動では何色を選べば良いのでしょうか。「見つけやすさ」を第一に考えるのであれば、おすすめはオレンジ。どのような場面でも目立ちやすいオレンジは、消防士や救助隊の衣装にも取り入れられています。 米軍のパイロットが着用するフライトジャケットの裏面がオレンジなのも、遭難した際に発見されやすいようにするためで「レスキューオレンジ」とも呼ばれています。 キャンプや登山に行く際は、できるだけ派手な色を選ぶ方が安全で効率も上がります。機能面だけでなく、カラーも意識して選んでみてくださいね。
野中陽平